祇園祭の宵々山には足を運んだことがありますが、夜店が撤収をし始めたあとの空気はどこか味わい深いものがあります。そんな寂寥感と恋人への申し訳なさと、それでいていつもとは違う非日常の残った空間をまだ共有できる喜びを繊細に描いた印象に残るお話です。願わくばこの二人にとってこの夜が幸せなものでありますように。
日本三大祭りとしても名高い、京都の祇園祭から人がいなくなった!?コロナではありません。それより前のお話です。華やかな宵山の祭囃子に、山鉾巡行の豪快な辻廻しなどはメディアでもよく取り上げられると思いますが、その合間に訪れる、静かな一幕にはあまりふれる機会がないのではないでしょうか。こんなシーンも、京のまつりの風情なのかもしれませんね。
お祭りが終わった後って寂しさを感じつつも、なんか気持ち良かったりしませんか?夜風にあたるのが心地よい。ちょっとの寄り道。そんな時間を過ごすのもいいものです。子供たちが帰ったあとでも歩ける大人になり始めのあの頃。懐かしさを思い出させてくれるお話です。
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