「奇縁 縁」を含む小説

明治になったまもないころ。できたばかりの内務省に秘密裏に妖怪鬼神気障専門の特別案件対策班ができた。仏門界と神道界の異能によるエキスパートの集団である。別称トッケン。 廃仏毀釈…

同じ時刻、同じ場所、毎日の中に

　入社二年目にして海外赴任、出世コースまっしぐら！ と社内で噂の男が東京本社へ帰って来た。 　二十八歳で独身、爽やか好青年の時任律瑠《ときとうりつる》に興味津々の女性たち。 　だ…

「縁つなぎ屋」の主人である楓の元には様々な縁を求める人間が訪れる。 大切な人との縁を繋ぎたい少女、物との縁を繋ぎたいサラリーマン、生き物との縁を繋ぎたい老夫婦。相方の愛猫・花丸と…

公衆電話がつなぐ奇縁。 縁は、望むと望まざるとに関わらず結ばれていく。

カレーを作るためにじゃがいもの皮を剥いていて、ふと思い出した事がある。 子どもの頃、じゃがいもの皮が綺麗に剥けていると、褒めてくれた子がいた。

　人と人との縁は以外と強く繋がっている。それは、生きている人は皆何かしらの縁で繋がっているからだと思うし、だからこそ世間は狭いのだ。知らないうちに繋がった糸が、思ってもない方向に…

わがままで苛烈で魔性な名俳優・小峰蓮（弱冠十六歳）は、十四歳の春、親友を失った。その後、心の支えとなっていた劇場にも居場所を失くし、奇縁を頼る。辿り着いた地で静穏な時を過ごすうち…

小さなこの国を、北へ南へ、東へ西へ、旅を続ける二人連れがいた。片や、優れた才を持ちながらもどこにも寄る辺を持たない人間の術者、空彦。片や、幼い子供のような気性のままの炎の妖、火華…

藍色の彼女は好かれる。 縁、それは良いものも悪いものも連れてくる。

　子供の頃、旅先で怖い本を買った。 　大人になって、また違う種類の怖い本を買った。 　何の気なしに買ったその二冊の本には、同じ場所の話が書いてあり……。 　水が関係した怖い話。そ…

　魔導界〈ラヴィーン〉。そこはあらゆる世界の始まり、そしてあらゆる世界から放逐された人々の為の約束の地。 　魔導狩人。人々は、かつて魔皇が世界征服に用いた数々の魔導器による災害を…