奇縁の恋は陰日向

梁根衣澄

《prologue》

 運命は回り始めた。


 或いは、とっくに始まっていたのかもしれない。


 大きな選択の先にあるのが闇であっても、身を守るための手段をあなたは選ばない。


 避けては通れない崩壊から、逃れることはできない。

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