「哲学SF 純文学？」を含む小説

　男は自分に無関心であった。それ故過去の自分というものを何も覚えていなかった。ただ正確には、現在の自分にしか関心が無いのであった。その関心について言えば、これは人一倍に強かった。…

夢のあとで、私は彼を回収しに掛かる。 昨日まで高校生であった。或いは昨日まで中学生であった。理想的な恋愛のタイムリミットを自覚しないままの昨日は終わり方を告げぬままに今日となった…

掌編小説を毎週１本、掲載していく予定です。（曜日未定） 百本の掲載を持って完結とします。 それぞれの作品に繋がりはありませんので、どこから読んで頂いても結構です。 また、スタイル…

目覚めると、概念が消え失せた世界にいた……。 仲間や希望を探しすが、次第に自分という概念すら消えゆく。 男は何を思うのか。

姉は、弟が入れていた刺青を手掛かりに、行方不明になった弟を探す。彫師のもとに残されていた弟の音声。弟は、常人とは違う時間感覚を持っていた。