「吸血鬼の短編」を含む小説

白薔薇に囲まれた部屋で、紅茶を飲む女と、傍に控える男がいる。 彼女は彼に訊ねるが、望むような答えは返ってこず──。 三題噺『契約』『部屋』『感謝』

白熊と共に暮らしながら、吸血鬼は弟子の帰りを待つ。一年が経っても弟子は帰らず、残された温もりを忘れることはない。

警視庁怪奇捜査研究所、通称“奇捜研”。 人間と人ならぬもの“異常存在”の捜査官。 これは一人と一つのバディが向き合った事件の記録である。 ※コメント欄から、同じ“奇捜研捜査員か…

吸血鬼の養い親と、人間の養い子の話です。

だいじなあの子を食べたい吸血鬼、人として生きたい修道士。魔物「トバリ」の一話完結短編集。ちょっと悲しくたまにほのぼの、でも毎回ハッピーエンド予定です。

ある一室で私は、あなたに問いかけつ。

　額におっきなホクロがあるので、「三つ目」と呼ばれた小僧。毎夜、婆っちゃんに「あの噺」を語ってくれとせがむ。「むかぁ〜しむかし……」と語られるのは、世にも奇妙な怪談噺。 「血…

植園夜桜は、母の植園桜桃と共に夜、ティータイムをすることを日課にしている。彼女はその場で、とあるおねだりを母にした。 三題噺『本』『首』『空』 『雪解けを待つ吸血鬼』 htt…

とある夏の日、とある眠れぬ夜。 蛍の名所にやってきた杉浦月下（すぎうらげっか）。 無数の蛍が照らす灯のなか、彼が出会ったのは濡羽色の髪を持つ少女だった。

墓石の上にも三百年。 吸血鬼の始祖ロゼは、魔王様の墓に腰かけながら暇をもてあましておりました。 誰が訪れることもない最果ての地で、墓守を務めること幾星霜。 ふと空を見上げ、自由に…

とある学園、新聞部部室。 部長の大沢ユリカは体調がすぐれないまま放課後の部室内にいた。 テレビからは毎年お馴染みの小説大賞の関連のニュースが流れていた。 受賞者はかつて学園に在籍…

連載小説、blood 血の誓いに出てくる 龍天明のお話です。 一応過去と、龍家について描いております。 前編中編後編にわけて、終わらせる予定です。

主要人物紹介 ジュリー・ブラッドリー 本作の主人公。吸血鬼の眷属であり、エリザベートに仕えている。もともと凡人であるが、吸血鬼の高い再生能力とあるときから身につけた特殊能力「粒…

少女には『全てをやり直す』力がある。 施設からの追跡、歪んでいく価値観。未来の見えない状況のなか、少女とハカセは『やり直し』を決意する。互いに優しい嘘をつきながら──。

吸血鬼は丘の上に住む作家で時折訪れる編集者のジョンに頭を悩ませている。原稿なんて仕上がらない。趣味の絵ハガキを書いて吸血鬼だと明かしてもジョンに仕事から逃げてニートの言い訳をする…

ニードルステニア・スタフォードが取引相手の屋敷に向かえば、薔薇の庭園に見慣れぬ子供がいる。 彼はその子供から、目を逸らせなかった。

吸血鬼のレイヴァンは、ずっと見守ってきた青年をとうとう手元に置くことに成功した。 まだ純粋な青年を少しずつ自分のものにしたいのだけど……。 吸血鬼×庭師の青年

「吸血鬼の短編ぷり〜ず」参加作

美しい魔女ロベリアの従者であるジェイドは、彼女が定期的に男を寝室に招き入れることに嫌気が差していた。 従者の身でありながら主人に恋慕を抱き、なんとか彼女を攻め落とそうと、隙さ…