「古い写真」を含む小説

※第45回横溝正史ミステリ＆ホラー大賞応募作のため結末までの内容が含まれます。ご注意ください。 「妊娠した」 　ノイローゼになっていた姉、友里が自殺した。遺体からは妊娠の…

＃葵樹（あおい　いつき）の独白 　柔らかな桜色の光の中で、私は堅く閉じられた部屋の窓辺に佇立ち、外界へと思いを馳せた。 　私の魂は一筋の光に導かれるように、肉体という外殻へと吸…

水族館の前であのひとと撮った写真 懐かしい―― ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ クロノヒョウさんのアンコール企画参加作品です https://kakuyomu…

私はフィルムカメラで写真を撮っている。 ふとソレに視線が止まりシャッターを切った。 その表情は残しておきたいものだった。 作中の中根宗一郎 著書、「嫌味の東京人（あ…

どこかにありそうな話のように思える作品です。それは、どこかの田舎で巡り合える予感を誘うかもしれません。 この話に特別な感動はありません。むしろ、古い写真を見ているような思いで話の…

部屋の片付けをしていたら出てきた親友との古い写真。今と昔が交差する。

英子さんは、もうすぐ卒寿。 途切れた記憶の中で、今でも愛する人が来るのを待っている。 それは切なくて罪深い英子さんの秘密なのだった。

「れい子」 いつかその人が目の前に現れて、僕たちは恋に落ちる。 なぜか、そう思って生きてきた。 ある日。れい子と名乗る少女がやってきた。彼女は一枚の古い写真を持っていて、その写…

１７歳の白石美彩都は、父の俊樹と母の今日子と平穏な日常を過ごしていた。俊樹は育ての父である。本当の父は神田蒼真。美彩都が生まれて間もなく行方不明になっていた。あるとき、空き家とな…

「ぼく」は部屋の整理中、一枚の古い写真を見つける。よみがえる感情、淡く苦い記憶。それは、まるで接点などなかった「キミ」にまつわる、こじらせた青春の想い出。

　両親が突然失踪し、無料アパート代わりにしていた実家を債権者に明け渡さなければならなくなったニートの弓長利幸。深い喪失感と虚無感に苛まされたまま、年の瀬近くになって、一葉館という…