「オタク文学」を含む小説

美大生のリオは、ある少年漫画作品の二次創作を続けている。 タイムラインに流れる強い言葉、夢女子の友人のまっすぐな「好き」、そして静かに未来を見ている誰かの熱。 その間で揺れながら…

季節は待ってくれない。 限定は逃してくれない。 推しと財布の間で揺れる少年と隊長の、平和で過酷な戦線記録。

深夜のカレー屋で謎解き始めました。 スパイシーなのは料理だけじゃない。24時間営業で客が僕だけなのに、4人のスタッフが働く不思議なカレー屋『スパイス・オラクル』。 心理学を学んだ…

大学進学を機に離れて暮らしていた年の離れた兄妹。妹・碧純は高校進学を迎え、通学のために仕方なく、兄のアパートに引っ越すことに。久しぶりに再会した兄は、妹の記憶の中の元気いっぱいで…

それにしてもいわゆるケルト人に関する知見がだいぶ変わってしまっているようで……。 いずれアイルランド文芸復興の解釈なんかにも響いてくるのでしょうね……。 そうするとホームズ解…

でも取り敢えず完走したいんで……。 記念受験的になってしまって、御免なさい。 締め切り後になりましたが、登場人物の名としてそれっぽいロシア人女性名を考え（こんなところばかり凝…

私には推しがいる。彼はずっとニコニコしてて、流出とか絶対あり得ない、完璧アイドルだ。

　ある日の学校終わり。橘春野（たちばな はるの)は、急ぎ足で隣町のゲームセンターへやってきた。その目的は、大好きなアニメの主人公、『モモイロハート』のフィギュアをクレーンゲーム…

外見はいかついが心は繊細で惚れやすい組頭の「おれ」は、子分のヤスに淡い恋心を抱いていたが、「タンジール」の音に導かれて自分に正直に生きようと、第二の誕生をむかえる。それは組の運命…

私の好きなもの。シャンパンゴールドカラーのフレンチネイル。ふわりとカモミールの香るオーデコロン。奮発して買ったルブタンのパンプス。 好きなものに囲まれて日々を過ごす私は、何不自由…

この混濁したセカイ、とか言ってみたり

応援している声優のコンサートに行った帰りにオタク仲間と出会ってファミレスで駄弁っていた「俺」。偶然遭遇した同僚が職場の上司にいびられている場面を目撃した彼は…… ※この作品は「…

優しさってなんだろう。

おまえはたまに2chで絵を描くスレを発見すると、 すぐさまその絵のアラを見つけ出し、批判していた。 貼られている絵が下手くそだと、おまえは安心した。まだ俺より下手な奴はいっぱい…

　「僕」は古書店街の喫茶店で、Uちゃんとテーブルをはさんでいた。 　彼女は「僕」の所属する、学校非公認サークルのメンバー。数週前に行った合宿で、彼女は「僕」たち仲間を置いて帰って…

１０歳の頃、街中を歩いていると、馬車の暴走しているところに遭遇する。 暴走する馬の向かう方向には一匹の猫が。 思わず猫を庇って大怪我をしたワイズラック侯爵のヴォワトール家の長女　…