マイ・フェイバリット・シングス

未来屋 環

私のお気に入り

 ――真実ほんとうの私のことは、私だけが知っていればいいの。



 『マイ・フェイバリット・シングス』



 私の好きなもの。

 シャンパンゴールドカラーのフレンチネイル。

 ふわりとカモミールの香るオーデコロン。

 奮発して買ったルブタンのパンプス。


「梅田さん、そのネイルかわいいです」

「梅田さんっていつもいい匂いするよね」

「そのパンプス、梅田さんにすごく似合ってる」


「ありがとうございまぁす」


 寄せられる言葉たちに口角を上げて答える私。つやつやで明るい髪と隙のないナチュラルメイクをまとったまま、私は会社を出る。

 今日も私の『擬態』は完璧だ。


 帰りの電車の中でもちらちらと視線を感じる。好意的な色のそれにさらされるのは、正直言って悪くない気分だ。

 ――だって、その資格を今の私は持っている。

 ここに辿り着くまでの日々を思い、私は心の中で笑みを浮かべた。

 最寄り駅から一人暮らしのマンションまでは少し歩くけれど構わない。駅から遠くたってそれは私の価値を損なわない。別に誰に迷惑をかけるわけでもないのだから。


 待つ者のいない城の扉を開きながら「ただいまぁ」と声を上げる。

 洗面所で手を洗い、お気に入りの部屋着に着替えようと抽斗ひきだしを開けたところで、私の視界の端を古びたお菓子缶がよぎった。元は上等なクッキーがぴっちりと収められていたであろうその缶は、褪せた色を隠しもせず私の心に踏み込んでくる。

 私はふわふわした着心地の良い服を取り出したあと、その抽斗を寸分の隙間もなく閉じた。


 ――何故私は自分の目に入るところに『これ』を置いてしまうのだろう。

 いっそのこと、捨ててしまえれば良かったのに。


 理想の生活に身を置きながらも、私の心には小さな未練が影を落としていた。


 ***


「今月から派遣で入ってもらう櫻井さくらいさんだ」


 朝礼で紹介されたその人は、感情に乏しい顔のまま頭を下げる。にこにこと笑みを浮かべた私は、他の社員たちと共に拍手で彼女を迎え入れた。

 私より幾らか歳上であることは確かだろう。元の顔の造形つくりは綺麗だけれど、その最低限の化粧では目の下に染み付いたクマが隠せていない。短く切られた黒髪も、おしゃれというよりは機能性を追求した結果という印象を受けた。


「梅田さん、同じ係だから色々と教えてあげて」


 ――げっ、私?

 それ、事務員の私がやる必要なくない?


「はぁい、わかりましたぁ」


 そんなネガティブな感情をおくびにも出さず、私はいつも通り笑顔を作る。

 鈍感な課長は冴えない顔に笑みを浮かべて「よろしく」と言った。



「櫻井さん、お昼休憩どうぞ」

「はい」


 大きな鞄を持って出て行くその後ろ姿を目で追いながら、私も自分のランチを買いに行くため席を立つ。


 櫻井さんは仕事のできる人だった。

 私が教えたのは社内システムの使い方とファイルの格納先くらいで、以降櫻井さんは与えられた仕事をさっさとこなしている。最近は係長から直接仕事を下ろされているので、私との接点はほとんどない。

 ただ、この2週間様子を見てわかったのは、とにかく『低体温』であることだ。

 櫻井さんは必要以上に会社の人間に接しようとしない。一応初日にランチも誘ってはみたけれど、彼女はあっさり断ってどこかに消えていった。あとで上司たちの噂を聞いて知ったが、歓迎会も辞退したそうだ。


 まぁ、私には関係ないけど。

 別に仲良くしたいわけでもないし。


 キッチンカーでバインミーを買い信号待ちをしていると、たまたま横断歩道の先の喫茶店にいる櫻井さんを見かけた。

 窓際席でサンドイッチをかじりながら、何やら手元のノートにペンを走らせている。


 一体、何をやっているのだろう――つい興味を惹かれたのは、その眼差しが真剣そのものだったからだ。

 そこに普段会社で見せる低体温さはなく、距離があるはずなのにその姿からは一種の熱が伝わってくるようだった。



「――櫻井さんって、いつもお昼何やってるんですかぁ?」


 私の問いかけに、彼女はゆっくりと顔を上げる。

 他の社員たちは皆会議で出払っており、昼下がりの職場には私たち二人しかいなかった。


「……別に、何も」


 彼女はそう言ってふいと視線をらす。

 そのあからさまに迷惑そうな仕種しぐさに、私の心はざわりと逆立さかだてられた。


「今日たまたま見ちゃったんですけど、あんなに一生懸命何やってたんですかぁ?」


 私の台詞せりふに彼女は驚いたように振り向く。

 そんな彼女を見ながら、私も驚いていた。

 何故そんなことが気になってしまうのだろう。

 引くに引けない私の目の色に気付いたのか、彼女はひとつ細いため息を吐き――そして口を開く。


「……漫画を描いているんです」


 思いがけない言葉に、私は思わず目を見開いた。

 ――いや、私は心のどこかでその答えを予見していたのかも知れない。

 冷静さを取り戻した櫻井さんの顔を視界に捉えながら、私の口から飛び出したのはまたもや思いがけない言葉だった。


「――へぇ、櫻井さんってオタクだったんだぁ」


 勝手に口唇くちびるが言葉を紡ぎ出したあとで――私ははっと我に返る。

 目の前に座る櫻井さんは、冷めた視線でこちらを見つめ返していた。

 その視線にあぶり出されるように、頬がかっと熱くなり私は思わず目を逸らす。


「……経理部に行ってきまぁす」


 背中と胸にちくりと痛みを感じながら、私は無様ぶざまに逃亡した。


 ***


 帰宅した私は、無言で電気を点けた。

 ぱっとライトアップされたその部屋では、大好きなものたちが私のことを優しく迎え入れてくれる。

 ボーナスで買ったマルジェラのバッグ、こまめに使っているイソップのハンドクリーム、旅行先で一目惚れしたウニッコ柄のマグカップ。


 ――でも、そんな華々しい何もかもが、今日の私を癒してくれることはない。


 私は着替えもせずに抽斗を開き、端に鎮座する色褪せたお菓子缶を取り出した。蓋に手をかけたが、形が少し歪んでいるせいか引っ掛かりがある。

 私は小さく息を吐き、覚悟を決めた。

 手に力を込めて、その抵抗に負けじと一気にじ開ける。



「梅田さんなにそれ、漫画?」


 いきなり話しかけられて、私は思わず固まってしまう。

 脳内のえがこうとした手が、シャーペンを握ったまま動きを止めた。

 ぎこちなく顔を上げると、そこにはにやにやと笑みを浮かべたクラスメートたちが立っている。


 ――そう、決して友だちなんかじゃない。

 だけど、私の学生生活の命運を握る人たちだ。


「……あ、その」


 上手く言葉が紡げない私はいたたまれずに視線を外した。

 長く伸びた黒い前髪が視界をさえぎる。「おまえはこちらの世界に来るな」と存在すら断絶するように。

 くすくすと侮蔑ぶべつの色を含んだ微笑が降り注ぐ中、私はじっと耐えていた。


 そのまま沈黙の時間が流れ――やがて飽きたらしい彼女たちは私から離れていく。


「――オタクじゃん、きっしょ」


 そんな悪意にまみれた言葉を残して。



 ――色褪せた箱の中には、夢の切れ端が幾つも散らばっていた。

 インクのこびり付いたペン先、お小遣いを貯めて買い集めたコピック、スクリーントーンの欠片かけらが貼り付いたカッター、白く穂先が固まった筆や黒ずんだ雲形定規まで。


 そう――そこに眠っていたのは、私があの日閉じ込めたかつての相棒たちだった。



『あれ見た? 超ヘタクソなんですけど、キモっ』

『妄想の世界でしか生きていけないんじゃない? 或る意味可哀想っていうか』

『いつもゴソゴソやってて目障めざわりだよね。ほんとオタク消えてほしいわ』


 教室内でささやかれるやいばが表立って振るわれることは決してないけれど、遠くから聞こえてくるそれは少しずつ確実に私の心を削り取っていく。

 彼女たちからすれば、もしかしたらバターナイフのつもりだったのかも知れない。


 ――でも、私にとってそれは死神の鎌だった。


 周囲の目なんて気にしなければ良い――そんな風に思えれば良かったけれど、生憎あいにく私の心はそんなに強くない。

 気付けば私の手は、何も生み出すことができなくなっていた。


 一体私の何が悪かったのか。

 それはわからないけれど、ひとつだけ確実なのは今の私には市民権がないというその事実だけだ。


 そう気付いた中学生の私は、太陽の下で生きる道を選んだ。

 小学生の頃から描き溜めてきたらくがきノートをすべて破り捨て、以降一切絵を描かなくなった。使い続けてきた道具たちを捨てるのは忍びなくて、缶に入れて目の届かない所にしまい込んだけれど。


 それから私は残る中学時代を高校生から生まれ変わるための準備期間にてた。

 日中は教室の片隅で息を潜めて時間をやり過ごし、家に帰ってからはドラマや歌番組、バラエティまで幅広くチェックして、YouTubeでコーディネートやメイクを学んだ。

 そう――ただただ『普通の人』として生きる権利を得るために。


 その努力が功を奏して、高校入学以降私の人生は概ね上手くいっている。

 私の命を握っていた人たちは、別の高校に進学した。

 二度と顔を合わせることはないけれど、たとえ再会したところで、もう彼女たちが私の人生を脅かすことはない。

 だって、今の私はあの人たちが責める要素などひとつも持ち合わせていないのだから。


 そのまま順調に人生は続いていって、特段苦労をすることもなくて


 ――それなのに

 何故、たまにむなしくなるのだろう。


 一人暮らしをする時、この缶の処分について最後まで迷ったのを覚えている。

 実家に置いておけば、何かのタイミングで存在が明るみに出てしまうかも知れない。

 ――それだけは嫌だった。

 もはや黒い感情にも似たそれらをさらけ出すくらいなら、いっそのこと捨ててしまおうかとも思ったが、何故だか手放せずにずるずるとここまできてしまっている。


「……漫画を描いているんです」


 脳裡のうりにこちらを冷たく見つめる櫻井さんの眼差しがよみがえる。

 私はもう一度、大きなため息を吐いた。


 ***


 そして翌日、私は櫻井さんとテーブルを挟んで向き合っていた。


 ここはオフィスの近くにあるファミリーレストランだ。

 雑居ビルの2階にあるその店は、夕飯には少し早い時間だからかあまり客がいない。奥の席に通される際に見かけたのは疲れをはらんだ顔の一人客数名だけだった。

 そんなファミリー感が何ひとつ感じられない店内で、私は櫻井さんとは目を合わせず注文したアイスコーヒーの到着を待つ。



「――梅田さん、今日付き合ってもらえますか」


 仕事が終わり帰ろうとした私を、櫻井さんはそう呼び止めた。

 ぼそりと紡ぎ出された低い声に、周囲の社員たちがちらちら好奇の視線を寄越よこしてくる。

 それはそうだろう、自身の歓迎会すら断る櫻井さんが誰かを誘うことなんて、これまで一度もなかったのだから。


「……いいですよぉ」


 私は余所行よそゆきの笑顔を完璧に作ってみせた。

 ――どうせ昨日の発言についての文句だろう。

 心のどこかで開き直りながら、私は櫻井さんとオフィスを出た。特段仲の良くない相手とわざわざ小洒落こじゃれた店に行く必要もなく、この場所に落ち着いたというわけだ。


「お待たせしました。こちら、アイスコーヒーの方」


 ドリンクを運んできた店員に「はぁい」と甘い声でこたえた。

 一方、櫻井さんは愛想の欠片も見せず、自分の前にホットコーヒーが置かれる様をただ見つめている。

 用件を済ませた店員は「ごゆっくりどうぞ」と思ってもいない台詞を残して去っていった。

 私は特に断りも入れずアイスコーヒーを啜る。ガムシロップもミルクも混じらないそれは、純粋な苦みで私の口内を蹂躙じゅうりんした。


「――あの」


 目の前の櫻井さんが口を開く。私はちらりと視線を向けた。

 相変わらずその眼差しからは体温を感じられないが、私は立ち向かうように「何ですかぁ?」と笑顔を作る。

 すると、櫻井さんはそのまま淡々と言葉を続けた。


「私はオタクではありません」

「……は?」


 思いがけない言葉に、私の口から間抜けな声がれる。


「オタクというのは、特定の分野の愛好家やそれに詳しい人のことです。私は単なる漫画家志望者なので、オタクではないです。梅田さんが誤った認識をお持ちのようなので、一応伝えておこうと思いまして」

「……あ、そう、ですか」

「まぁ別にオタクと思われるのが嫌だというわけでもないですが。周囲に迷惑をかけるようなやからは非難されてしかるべきですが、大多数の方々は好きなものに情熱を燃やしているだけですから」


 そこまでつらつらと話し、櫻井さんはコーヒーを飲んだ。

 何も言えないままその様子を見つめていた私の中で、ふと彼女の放った或る単語が引っ掛かる。


「……漫画家志望?」


 確かに彼女はそう言った。

 そして、目の前に座る櫻井さんはこくりとうなずく。


「はい、今も仕事をしながら描き続けています。なので、休み時間も定時後も時間がなくて」


 何でもないことのように言う彼女が、私は理解できなかった。


「え、失礼ですけど櫻井さん今おいくつですか?」

「今年で39になります」


 歳上だとは思っていたが、39歳――働きながら漫画家をめざすなんて、まるで夢物語だ。

 私は思わず「本気?」と呟いていた。


「……というのは?」

「いや、漫画家ってもっと若い時にめざすものですよね。現実的にその年齢としで――」


 そこまで言って、思わず口をつぐむ。

 さすがに言い過ぎた。

 しかし、目の前の櫻井さんは涼しい顔をしている。


「そうでしょうか。60代でデビューした漫画家もいますよ」

「……そ、それはイレギュラー中のイレギュラーでしょ」

「まぁ、そうかも知れませんね」


 あっさりそう認めると、櫻井さんはもう一度コーヒーを啜った。

 私はそんな彼女の様子を固唾かたずを呑んで見守ることしかできない。


「でも、良いんです。小学生の頃から漫画を描くことが好きで好きでたまらなかったから。それ以外の道なんて考えていません」


 そして――櫻井さんは、会社では見せたことのない明るい笑みを浮かべた。



「――たとえ何があっても、私の『好き』は折れませんから」



 ――その言葉を聞いた瞬間、ぽろりと目からウロコが落ちる音がした。

 それは、ぽろぽろと途切れることなく続いていって、櫻井さんがぎょっとした顔をする。


「梅田さん……!?」


 彼女はいつもの冷静さを忘れたかのように、おたおたと鞄の中を探り出した。そして探し当てたものを「これ」と差し出してくる。


 そのハンドタオルを見て――初めて私は、自分が泣いていることに気が付いた。


「……あ」


 自分が泣いていると自覚した瞬間、余計に涙が溢れてくる。私は声を噛み殺しながらうつむいた。


「梅田さん、大丈夫ですか?」

「……大丈夫じゃない」

「えっ、どこか具合悪いんですか?」

「ちが――何で、私……」


 ――何で私、あんなに簡単に諦めてしまったんだろう。


 漫画を描くのが好きだった。

 だから、けがされたくなかった。

 誰にも見付からない心の奥底にそっとしまっておきたかった――大切な大切な、私だけの宝物。


 だから、あの箱に閉じ込めたのだ。


 しゃくり上げながら、受け取ったハンドタオルを目に押し付ける。

 やばい、マスカラが溶けて汚してしまうかも――いや、ウォータープルーフだから大丈夫か。

 そんなどうでもいいことが頭を巡る。

 あぁ、みっともない。


 でも――そんなみっともないのが、今の私だ。


 涙が次から次にハンドタオルを濡らしていく。

 その量と反比例するように、私の胸にこびりついた黒いかたまりは溶けるように小さくなっていった。


「――たとえ何があっても、私の『好き』は折れませんから」


 櫻井さんの言葉が頭の中でリフレインする。


 教室の片隅で小さくなっていた私も

 擬態して作り笑いを浮かべていた私も


 ――きっと、その言葉に救われた。



 泣き続けたらおなかが空いてきて、結局私と櫻井さんは夕食を共にした。

 何の変哲もないミートソーススパゲティが泣き疲れた胃にみわたる。そのシンプルな味は、一生懸命に漫画を描いていた子どもの頃を思い出させるものだった。

 ふと顔を上げると、櫻井さんは焼きサバ定食をつついている。その表情は普段の低体温なものに戻っていた。

 黙々と食事をするその時間は意外と心地良くて、もう少しここにいてもいいかなと思う。


「……さっきは失礼なこと言って、すみませんでした」


 食べ終えたそのタイミングで伝えると、櫻井さんは意に介した様子もなく「別に気にしてませんよ」と言った。

 色々と迷惑をかけたお詫びにせめて食事代を払おうと伝票に手を伸ばしたが、櫻井さんの方が一足早い。


「誘ったのは私ですから」


 口を開こうとした私を制して、櫻井さんは颯爽とレジに向かっていった。



「今日はありがとうございました」


 駅へと続く夜道を歩きながら、前をく櫻井さんに話しかける。

 櫻井さんは振り返らずに「はい」とだけ答えた。ぴんと伸びた背筋は、まっすぐな櫻井さんの人生を表しているようだ。

 その背中に少し勇気をもらえた気がして、私はぽつりと呟く。


「……昔諦めた『好き』って、まだ取り戻せるのかな」


 これまでの私なら絶対に口にしなかった言葉。

 ぴたりと足が止まり、櫻井さんがこちらを振り返る。


「わからないけど――人生に遅すぎることなんてないんじゃないですか」


 路上を走る車のヘッドライトが一瞬櫻井さんの顔を照らし出した。

 その表情に確かな体温を感じて、私も思わず笑う。


 ――さぁ、今日帰ったらあの箱を開けよう。


 何人ものキャラクターを描いてきたペン。

 同系色を懸命に塗り重ねたコピック。

 幾つもの柄が貼り付いたカッター。

 

 私のお気に入りが詰まったあの箱を思い浮かべながら、私は一歩前に足を踏み出した。



(了) 

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