「もふもふ 身代わり」を含む小説

「そうだ、お前が行けばいい」 　敗戦国の第一王女・ソニアは王家の血を引きながらも『聖女』の力を持たない落ちこぼれのできそこないだった。 　敵国ティエラリアから示された和睦の条件…

　――１年間、王子の身代わりをつとめてほしい。 　女官見習いとして王宮勤務をはじめたばかりのサトリは、ある晩、国王の密命を帯びた騎士シュリにさらわれて、雪深い田舎町の館へと連れ…

『異世界探偵社クワツ』の社長兼探偵、オリトは、全世界一のポンコツおじさん。 　電子レンジも使えないオリトと、オリトを世話する天才のヤン少年と、かわいい犬のフヨル――そんな凸凹ト…

「アンジェル・セルトン嬢との婚約を解消し、妹であるヴィオレット嬢と婚約することをここに発表する！」 声高々にその宣言はホールに響き渡る。壇上にはペルラン王国の第一王子であるクレ…

小間使いとしてこき使われてきた孤児の娘・日和（ひより）は、妖の花嫁になりたくないと嫌がる雨乞いの巫女・弥生（やよい）の身代わりとして、冷酷と噂の大妖怪の元へと嫁ぐことになった。 …

「鬼神と呼ばれる男の家に嫁がなければならないの」 怪我したポン太を匿ってくれた扇家の娘は、泣きながらそう言った。 （鬼だか神だか知らないけれど、貴女の代わりに私が嫁いで恩返し…

明治時代、鹿鳴館が華やいだころの物語。 華族令嬢の宵子は、実家が祀っていた犬神の呪いで声を封じられたことで家族に疎まれ、使用人同然に扱われている。 特に双子の妹の暁子は、宵子が反…

「ぽちがご主人様を助けに行くのにゃ!!」 ぱぱとままの顔を知らない捨て猫ぽちは嵐の日に女子大生の香宮湊《かみや　みなと》に拾われる。 湊のアパートで飼い猫として暮らすことにな…

俺は普通の高校生だった。口が少〜しだけ悪い。クラスではあまり目立つ方ではなかったが、ラノベが大好きだ。 この時も俺はお気に入りのラノベの最新刊を買いに本屋に行き、読むのを楽しみに…

大富豪にして京都の名家。 その言葉だけがひとり歩きし、次の当主と目される女子高生、枢木明日夏が遭遇した十七歳の秋の思い出が酷すぎる。 両親は安定の離婚寸前も酷いが、もっと酷いの…

その日、普通の高校生だった俺、碧海 青藍（あおみ せいらん）は、死んだわけでも、望んだわけでもなく、突然に、無理やり、この異世界に召喚された。勇者に指名された王太子の複アカにされ…

聖都の子爵邸で働くダイアナは、失敗ばかりのぽんこつメイド。 ある日、聖女である子爵の娘が行方をくらませてしまう。 娘の失踪をごまかすため、子爵は背丈と顔が瓜二つのダイアナに身代…

神獣が守護するウルフェン王国には美しい王子がいた。 その名はシルヴィニアス。 彼は第二王子にもかかわらず、神獣に愛されたが故に次期国王として育てられていた。 彼が１０歳になったあ…

異能を誇るノーシュタルト一族で「無能」と蔑まれて育ったエレナ。異母妹の身代わりに、呪われていると噂の王子に嫁ぐことに。ところが肝心のユーリ王子には会えず、代わりに出会ったのは何故…

ルベイラ国王ジークハルトの元に嫁いで半年、その間手を出されず事実上“お飾り王妃”となってしまったロイスリーネ。 それもそのはず、ジークにはとある呪いがかけられ、夜を共に過ごすこと…