「お経」を含む小説

東北のとある街。そこに「藤明院」という、霊祓いの寺として知られている寺院があった。高校二年生の明禅経真は、実家であるこの寺で代理住職として働いていた。それだけでなく、悪霊や魔物か…

無三四は、五輪書の最後の章句を書き終えて筆を置くと、そのまま死の床についた。 泉谷兵衛之亮一門と戦ったあとに捨丸と交わしたことばを、無三四は夢うつつの中で思い出した。 「不様な試…

自分。従兄弟、従姉妹。 泊まりに行った家。 青白い手。子供もの声。お経。遺骨。

タイ人と結婚した日本人である作者が、タイ人から聴いた怖い話を置いておく場所です。 不定期更新になるので、完結済にしてあります。 【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム…

「大雷音寺」、孫悟空と三蔵法師の西遊ご一行が目指す旅の終着点。ようやく着きましたが、しかしこの場所には人の世を救うお経はいなかった、あるのは旅の途中で一度倒したはずの妖魔達の奇襲…

盲目の芳一は妖に付け狙われるが、全身にお経を書いてもらったことで難を逃れた。一説によると耳にお経を書き忘れたばかりに妖に耳を千切られたそうだが、今回はしっかりと耳にも書いた。だが…

『パーティーすると陰キャな幽霊は除霊できる』パリピ除霊として有名になった女子高生レイコ。 今日もジメジメした陰気な人間の住んでいる陰気なアパートを除霊する。 けれど彼女には「霊感…

「ありがたいお経」ではなく「老荘みてーな面倒くせー漢文」として般若心経を読んでみたい、と思いました、と言うやつです。

美男美女ばかりの楊《かわやなぎ 》一族でたった一人普通顔の12歳の女の子、五葉。 そんな彼女に新しい従兄が出来る事になった。 薄野《すすきの》大鷲《だいじゅ》君。 色白で薄茶色の…

うちのご縁さんのものすごさ。 どうものすごいかは・・・物語を読んでください。短文では伝わりません。

中学二年生のちーちゃんが飼う白い柴犬ぽいミックス犬、雪丸。 雪丸の名は、聖徳太子の愛犬雪丸（奈良県の達磨寺に石像が祀られている）から貰い受けたもの。 聖徳太子の雪丸はお経を唱えて…

とある山奥の限界集落には今どき珍しい木造校舎の小中学校が建っている。生徒数に似つかわしくないほど広い敷地は『曰くつき』の場所だった。ある日、臨時教諭の雨宮凍は地域文化研究会、とい…

今年も残りわずか、仕事納めした方も多いと思います。でも、誰かがのんびりしているときに、忙しく働いている人もいる。そんな方々のお陰で社会は成り立っています。感謝の気持ちをたぷたぷに…

学びたいと思う 色々と 今はやっとその時間ができた 今はね 猫の資格 観音様のお経を覚えている所

戦国時代のとある武家の話。宴をすることになったのでついでだから近くに住むお坊さんも呼んで、せっかくだからありがたいお話やお経でも読んでもらおうということになるのだが…

　少年は願った。大好きなじいちゃんが蓮華の眠りに就けますように。小学校で聞いた和尚様の説法に心惹かれ、少年はお経聞きたさに村の滝壺にこっそり通う。 「滝壺に河童が棲みついているら…

その旅行は単なる思い出作りの廃墟探索で終わるはずだった。 舞台となるのは竜宮城を模して作られたという温泉旅館。経営者の孫娘であり、何かを隠しているサークルの先輩。誰も居ないはずな…

2019年、人々から大聖阿闍梨と呼ばれ敬われていた僧侶が齢百二十歳で大往生した。 僧侶は極楽浄土へと向かう途中で泣いている幼子を見つけて声をかけた。 その幼子が言うには、自分…

能「敦盛」では、源平合戦の一ノ谷の戦いで、若干一六歳の敦盛の首を取った熊谷直実がその弔いに蓮生（れんせい、あるいは、れんしょう）法師として一の谷にやってきます。そこで敦盛の亡霊と…

修行僧兼高校生である黒蓮寺信念（こくれんじしんねん）は同じ『馬鹿の大三角形』と呼ばれる進藤進（しんどうしん）と秋草天（あきくさたかし）らと愉快な毎日を過ごしていた。ある日、進藤の…