「絵画」を含む小説

KAC参加作品。お題は『色』 【あらすじ】 出会いは１枚の絵画。 魔法研究棟への渡り廊下で見たひたすらに青を塗りたくった絵。 ソウ＝ハヤカワはその絵に惹きつけられ、そして、それ…

２０代の世間知らずな大学生だった頃の話です。 アパートの一本の電話が掛かってきました。 その電話こそが、僕が騙された絵画詐欺のプロローグだったのです。

「アメリア・ナイトロード、よくも未来の婚約者となるリリス嬢に酷い仕打ちをしてくれたな。公爵令嬢の立場を悪用しての所業、この場でウィルフリードに変わって婚約破棄を言い渡す！」 「き…

私の絵画教室に幼稚園生の優斗くんが入って来ました。優斗くんの絵はあまり子供らしくない色合いでした。

ある絵描きが恋人の絵を描いていた。

　シリーズものですが、それぞれのストーリーで完結しますので、ここからでもお楽しみいただけます 　いやいやながらも高校生探偵の看板を掲げられてしまった江蓮 　今回もまた、他人のお…

ある洋風のお屋敷。 その部屋に仲良く隣に飾られた二つの絵画、そこに宿る二つの魂は口喧嘩をやめないようです。

　個人で絵画教室を運営するしがない主人公・来栖。かつて少しは注目されたことのある画家ではあるが、近頃はうだつが上がらない。 　そんな彼の元へと通う僅かな生徒の中には、才能豊かな悩…

「魔法絵画」の中でも、銀色の龍・ケセファリスを描いた作品は歴史的に、主題、寓意の観点から図像解釈が多数試みられてきた。イタリア人魔法画家ピエトロ・アレッツィ（Pietro Mar…

とある中古の狭小物件を買った男の話

ピエール・オーギュスト・ルノワールの絵画《ジュリー・マネ（猫を抱く子ども）》にインスピレーションを得て書きました。

病室から見える青空と満開の桜に、「私」は手紙を交わす絵描きの「あなた」との出会いを振り返る。そして、最後になるかもしれない「あなた」に向けた手紙を「私」は書く。

今回の依頼は大富豪の屋敷に忍び込み、ある絵画を盗み出して欲しいというもの。でも、それってドロボーじゃないの？ しかし、その裏には依頼者母娘の切実な願いがあった。

あやなっちは、セーヌ川の遊覧船に乗ろうと、お友達の、ゆうなっち、はなっちと、船着き場に向かって走ってた。

■高校一年生の佑凛(ゆうり)は、少女の幽霊、桃乃と不思議で悶々とした共同生活を始めた。 彼女との出会いは、小学二年生の夏休み。 偶然立ち寄った神社。 「ねえ、キスしたことある?」…

私立明興芸術大学附属高校。 2年前に普通科が設立されたこの高校の野球部は、部員が僅かに9人で、明確なエースピッチャーもいない。 初めての公式戦を2ヶ月後に控えた5月。ほぼ諦めムー…

若き芸術家は、売れない画家だった。 かつて胸を焦がしていた強い思いはなく、それでも描きたいのだという意思と、描く以外に生きていく方法を知らないという後ろ向きの理由で、彼は筆を取り…

──この広い世界の全て見ることは叶わない。 けれど誰かの目となって、絵画のようにその光景を切り取ることくらい、してもいい筈だ。 誰でもない誰か、そこに在ってそこにない…

とある売れ筋の画家の作風が変わった。 もう五十を過ぎた画家は作風が変わったのは歳のせいだろうと噂されていた。 そんな噂は彼の耳に届くことはない。 彼は今日もひとり、キャンバスと向…

美術館で見た1枚の絵画の話。