怪盗団

来田千斗

怪盗団結成

超(スーパー)怪盗団

西れき二〇一八年一二月一三日午前一〇時五三分……山奥で、ISが訓練をしていた。そこへ、「きっと見つかる謎の怪盗」と名乗る男が表れた。(本名はわからない。)かれは、あっけにとられる兵士達の間を歩いて、首領のところにきた。かれは、シルクハットにスーツ、ふく面をしていた。体の動きから見て三〇才ごろだろう。かれは、首領のテントに入ってきて、こう言った。

「首領どの、近ごろ、日本とフランスの怪盗……いや、こそどろどもが、『怪盗団』というものを結成したらしい。しかも、そいつらはもう一仕事終えて、山ほど宝を盗んだらしい。我らのような高貴な怪盗がこそどろどもに負けるとは悲しい。そこで、我らが、『超怪盗団』を結成して、そいつらに対こうしようじゃないか。」

「い、いやだ。私はテロリストだ。物をこわすのが仕事だ。物を盗むなんてとんでもない。」

「それでいいのですか。ハマ・ムンドどの。」

「グッ。わかった。では、『超怪盗団』に入ろう。して、メンバーは?」

「私と、あなただけだ。」

 こう言って、「きっと見つかる謎の怪盗」は、去って行った……

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