「フレーム」を含む小説

　幼い頃からの本好きが高じて言語そのものに興味を持った少年、矢國《やぐに》行人《ゆきひと》。中学時点で様々な外国語の原書を辞書や文法書を駆使して読み解くまでになっていた。 　い…

高校2年になった春。お父さんが毎年恒例の花見へ行こうと言い出した。お母さんと私は呆れながらもリクエスト通りにお弁当を作ることに…。みんなで花見をして、お弁当を食べて、笑い合って……

ここは中欧チェコ、百塔の街プラハ。 災厄により衰退した人々は、奇跡の産物たるゴーレムを使役することで永らえていた。 ゴーレムは「言葉」に忠実だが口をきくことができない。 人と同じ…

毒親… から離れるため独り暮らし始める事にした、彼の名前は寄宮 紫月(よりみや しづき) 引っ越してから彼の周りが日々変化してゆく。

枠のなか。フレームの外にある景色。 映された描写は、避けることができなかった。 自分の過去に眼がいくーー少女の中に。 透明な重なりとして 呼びかけとして

『実際に触れることができる立体映像』《フレームワーク》が普及した近未来の日本。 有能な姉と比較される少年、椋野舜一はゲームと紙製品をこよなく愛好する高校一年生。彼は従兄妹の少女、…

学校非公式の探偵部として活動する高校生、散矢斂子と真鶴藤の元に新聞部から依頼が入る。事件は学校の卒業生が関わるベンチャー企業で起きた密室殺人。高校生探偵の斂子は事件を解決して、い…

高校の新入生、清和啓の信条は傍観者。フレーム越しでしか人と関わらないように生きてきた啓の人生は入学式の日に転機を迎える。 その日偶然撮った同級生、初花の存在。そして、自分を神様だ…