「短編/人外」を含む小説

人と人ならざるものの交流をテーマとした物語集です。不定期更新の予定。

小さな町に、泉の水しぶきから生まれた龍の伝説が言い伝えられていた。そこに住んでいる桜子は「水鞠」という旅館で働いていたのだが、ある時、不愛想な男が自身の連れているクロにかかったの…

ガブリアスは出てきません

林崎大尉が死んだ。 戦地にて知らせを受け、状況の終息後上官の故郷である岩手へと向かった田島。 墓前へ赴くと、そこで待ち構えていたのは、角を生やし、鬼と化した林崎だった。

瀬戸内海に浮かぶ島『津野月島』 そこには古くから一人の『レイ』という名前の鬼の種族がいた 人類だけを捕食する『人の天敵』たる彼は、海の幸を島々の漁村の人々に与えることと引き換…

「あなたは世界に選ばれました」 　 ある日、K国での発症を皮切りに。 　人類はゾンビ化を発症した。 　その日を境に、どんどんと減っていく人類。 　不気味なメイドが告げる「世…

部員それぞれがランダムでジャンルを決め、それぞれのジャンルのテーマに沿って話を書いた物です。 作・神影

1話「屍蝙蝠」 平成12年。母親と2人で暮らす瑠花の前に一昨年亡くなったはずの父親の和己が現れる。自分は生き返ったのだと告げた和己は瑠花に「屍人を知っているか」と尋ねるが…。 …

それは幽霊ではなかった。

妖怪や怪異が人間と共存する夜行町(やこうまち)。アパートの一部屋を借りてひっそりと開設された「妖怪課」に勤務することになった金本悠は分類が鬼である男性のアオシマを担当することにな…

そこは都市伝説のバケモノたちが集う、怪異の社交場。 噂の中にしか存在しえない者たちが実在する場所。 有るモノは仲間との交流を求めて。 また有るモノは過去の古傷を忘れ去る為に。 さ…

吸血鬼は丘の上に住む作家で時折訪れる編集者のジョンに頭を悩ませている。原稿なんて仕上がらない。趣味の絵ハガキを書いて吸血鬼だと明かしてもジョンに仕事から逃げてニートの言い訳をする…

ゆめゆめ交わすことなかれ。 人外とのたわいない約束は命取りでござんしょう。 女子高生の安佐戸小春（あさど・こはる）は、幼少期に偶然迷い込んだ田舎の山中で、神域の神狐様に見初め…

白い少女と不死身のカボチャ頭は、旅の途中でダンジョンの中に小さな野営地を作る。焚き火のそばで休んでいると、カボチャ頭がじっと少女を見つめ、彼女の特徴的な身体——クリスタルの角、白…

ダンジョンの奥深くに突如として現れた「赤の教会」。そこでは大量のカボチャ頭たちが「聖なる儀式」の準備をしていた。白い少女は違和感を抱き、教会の正体を探るべく潜入する。しかし、その…

白い少女は、自分が「実験体」として生み出された存在であることを知っている。 何百もの「自分」が失敗作として消えていったことも。 けれど、自分が何のために作られたのか、その理由だけ…

あなたのおもちゃにも、付喪神が宿っているかもーー。 　千日　繋（せんにち　けい）は、ある日、母と2人で祖父の家の掃除に来ていた。 　 　しかし、ささいなことがきっかけで、繋（け…

久ノ国のある町で、術師を営む美しき男、情侑。 友人の武士、立成が持ち込んだのは、差出人の名も宛名もない文。それには奇妙な夢について書かれていた。 「急がないと、この夢を見ている人…

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人工知能の究極形、人工超知能（Artificial Super Intelligence＝ASI）が人類に代わって地球を管理するようになり２世紀が経ったが、それでも地球環境の再生…