「⇐に見えなくもないでしょ？」を含む小説

”後藤 夢歩”は何処にでも居る普通の高校2年生、『他人の夢を見ることができる』と言う謎の能力を持っている事を除いて……。 その能力を隠して生きている彼はある日、学校の屋上で1人の…

「ねえ筧（かけい）君、量子力学って知ってる？」 「え？」 　僕と榊（さかき）さん以外誰もいない、放課後の教室。 　日直だった僕たち二人は並んで黒板を拭いていたのだが、榊さんが唐…

この世界、俺のこと誰も見てない。 会社でも飲み会でも、会話のログにすら残らない。 「黒江？　誰？」 はい、それ俺。たぶんまだ生きてます。 そんな俺が見た、駅前の巨大電光掲示板。…

世界は虚に包まれている―― だが、その虚を支えるものこそ、人の意思である。 東京の路上で、突然の事故に巻き込まれた遠野朔。 死と隣り合わせの瞬間、 彼は一人の妖異に助けられる。 …

大学図書館でアルバイトをする田端蒼太は、地下書庫の最奥で一冊の古い本を見つける。黒い装丁、タイトルは伏字。中には貸出カードが挟まれていた。 1924年、1954年、1984年―…

巷で人気のホラーラジオ、つぐラジ。 ラジオがいつ始まり、いつ終わるのか、正式名称すら知っている者は少ない。 個人探偵を営む男は、県内で続く連続殺人事件の被害者の家族から調査を依…

26歳の夫・翔太は、結婚前から続く派手なギャルとの不倫関係を抱えたまま、幸せそうに見える家庭を築いていた。 しかし、妻・春菜は夫の裏切りを知り、静かに復讐を始める。 やがて娘を連…

第一部は、地味で静かな日常を描いています。 言葉がすべての社会で、黙っている人は見落とされがちです。 けれど沈黙は“無”ではありません。 それは、観察の眼差しであり、優しさであり…

人には、見えない“色”がある。 それは心の奥にある感情――怒り、悲しみ、優しさ、希望。 少年・ハルは、人の「心の色」が見える不思議な力を持っていた。 けれど、自分自身の“色”だけ…

先進技術による監視社会の影で、それでも捉えきれない“異常”が存在する。 第零研究機構《エイドロン》に所属する黒羽マナと空科レイナは、 人智の外にある現象をいち早く察知し、危険を…

「お似合いなあの2人はなんだかヘン！」と「僕達は幸せに見えますか？」に出てくる4人の小話がメイン。

平凡な週末、ショッピングモールで服を選んでいただけの青年・佐伯ユウトは、妙に「距離感のおかしい客」につきまとわれる。 やたらと腰元ばかり見てくるその男は、やがて人間ではありえない…

八重桜レイコの彼氏との恋仲は終わり別れ二度目の恋はない、かに見えた。 だが第二の恋路が始まる。 今度の彼氏の恋仲は二段咲きで射止めようと八重桜レイコが大奮闘する。 果たしてその運…

平凡な高校生・鏡宮トウマは、ある日神社で“神様”と名乗る存在に出会い、 「人のステータス（心の状態）」を覗ける不思議な力を授かる。 興味半分で幼馴染の御影アカネを見てみると──…

「いい加減にしろ！」 映る画面にそう叫びたくなるほど、うんざりする世の中。 自分には関係ないと目を背け、耳を塞ぎ、目先の事だけ考えて生きてきた。 結果、そこそこに順風満帆な…

長い引きこもり生活を終え、学校へ戻ることにした星野彰。 彼を支えてくれたのは、毎日メッセージをくれた“彼女”──穂緒月朝菊だった。 不器用な会話、桜の下での告白。 すべてが本当…

【ぶつかり合う男たちの、熱き成長譚】 ＝＝＝asher's labの他の作品も是非購読ください！＝＝＝ 「俺たちは、苦しいときに絶対共有しあう」 大学卒業を間近に控えた研究…

十二歳でこの世を去った妹は、AR世界で最強の伝説になった。 突然の病で命を落とした妹スズネ。喪失に耐えきれなかった兄ミナトは、彼女の記録をもとに、ARクラウド、アルカディアの中…

亡くなった母の部屋の片隅で、ウメは見覚えのない手鏡を見つける。 長いあいだ締め切られていたはずの引き出しから現れたそれは、ただの古道具に見えた。 けれど覗き込んだ瞬間、ウメは小さ…

― 君の名前を、遺書の中だけに閉じ込めたくない ― 「もし世界が君を忘れても、私は君を覚えている。運命が君の名前を間違えたのなら、私が書き直す」 結城美月（ゆうき みづき）は…