「非日常から日常そしてまた非日常」を含む小説

　ふと、足をとめてしまう一軒のお店。不思議なガラスケースが、貴方をお出迎え。 　日常の片隅にお届けする、小さな小さなファンタジー。

吸血鬼の少女・アリアは、血液を媒介にして“記憶”を読む能力を持つ。 しかし彼女は、吸血を忌み嫌う。 「血は、生命の記録──それを奪うのは罪。」 彼女はわずかな採血だけで事件を解…

わたくし紅緒の日常やら非日常を、一話完結、時系列バラバラ、勢いだけで綴ります。 不定期更新です。

真冬の早朝散歩が趣味の自転車屋の女性は、ある日壊れた自転車に困る少年を助ける。以後、少年は陽気に声を掛けてくるが、彼の仕事にはある秘密があった。 やがて日の出とともに、女性は少年…

父は高給取りだが激務、母は高校教師、というちょっと変わった家に育った樹（いつき）。 父は樹に、一流大学に入って一流企業に勤めるよう、いつも言っていた。 高校生になった樹は、ゴスロ…

お笑い芸人の人生というのは楽しく、時には辛いものだ。しかし、それが本当に好きだから辞められない。 お笑い芸人の土師洋一は、大学4年生の就職先も内定した時期に、アルバイト先で偶然…

この世界は普遍だ。そうに決まっている。友達がいない僕、稲葉光洋は退屈な日常こそがすべてだった。それなのに、隣の席に座る孤高のお嬢様、有栖川透子によって僕の世界は一変する。 「私…

中学卒業の頃に異世界「オクネア」に召喚された少年、葛城結人は過酷な戦いの末に、５年の月日を経て地球に帰還することが出来た。しかし結人が地球に帰還した時には自分は死んだことになって…

神居市北区の喫茶店「すのうどろっぷ」。 客のいない静かな店で、マスターの矢上亘は今日もカフェオレを淹れる。 「ですわ」と微笑み、丁寧に料理を振る舞う彼の過去を、 バイトの心春は…

※この短編集は、現在連載中の「ガラス瓶の見る夢」シリーズとは無関係の、過去に執筆したオリジナル短編をまとめたものです ――日常と夢の狭間、その小さな物語たち―― 非日常へと続…

かつて「悪魔」と呼ばれている存在がいた。そしてそのものたちは人々を襲い、殺していた。しかしその悪魔たちの所業に人間が黙っていられるわけもなく、人と悪魔は戦争を起こした。その結果、…

ここから出せ！！ 液晶画面越しに彼女は言う。 そんなこと言われてもしょうがないじゃないかあといいたい。 だがあまりにも突然の出来事でボクは困惑していた。 なぜなら、ゲームキャラが…

瞬、優、悟、真澄の四人は同い年で、いとこ同士。 それぞれの過去を抱える彼らはこの夏、祖父の新盆で久しぶりに再会した……のだが？　 凄惨な事故があった「あの日」から十年。 ふしぎな…

ウミガメのスープの衝撃的結末が頭に残る、離れられない。後味が悪い、むなくそわるい、気分がわるい、なにそれ？結局行きつくはカニバリズム！ というようなネタと進行シュミレーションを書…

自動運転の電車、肉球決済、ブラッシングマシーンーー可愛いけれど不思議なな街に迷い込みました。

私たちの身近にある「科学」は、ときにロマンチックで、ときにゾッとする顔を見せる。 本作は、約60秒で読めるオムニバス形式の科学掌編シリーズ。 日常の光景と科学的な真実を繋ぎ、最…

路線バスの終点で見つける忘れ物──それは、誰も知らない秘密の証。財布、ノート、写真……日常の片隅に隠れた罪と哀しみが、静かに交錯していく。終点で拾うのは、人の運命と、忘れられた過…

夏になると思い出す、あの日のちょっとだけ奇妙な出来事たち。 冷蔵庫に現れた知らないプリン、耳鳴りとともに流れるラジオ、誰もいない電車の中で出会った子ども。 これは「実話かもしれ…

およそ優等生とは無縁の学生生活を送った溝口は、なぜか公立中学の教師になっていた。手がかかる生徒はいないが中学生は子供ではない。かといって大人でもない。思春期の彼らの相手をする一方…

『おもしろ同好会』は、退屈を嫌う無邪気な会長ユイを中心に、彼女の奔放な願いに振り回される仲間たちの青春を描いた物語です。ユイは、面白いことを追求するために新たな部活「おもしろ同好…