「現代文学」を含む小説

いくじなしの話です。

投書作品を中心に、物語ある詩を展開しています。

転勤を繰り返す健司は、「お別れ」に慣れてしまっていた。 だが彼は、一度もその重みを自分で感じたことはなかったのだ。今日までは……。 （完結済 / 全１話）

「音」を集めることが好きな主人公ナオは、家中の音を録音してみることにしたのだが。

斎宮椥辻には、血の繋がらない姉がいる。 花の高校二年生、十六歳の波羅場囀子。異常な家庭環境から逃げてきた彼女を匿って早一年。 穏やかな日常は、突然壊れた。囀子の異常な発熱と手首に…

何となく毎日に疲れた少年は、楽しい何かを探すために出かけたとある田舎で、人生を諦めかけていたおっさんに出会う。 3000字程度の短編です。どうぞ、ゆるりと。

とある男が町を歩いていると、同僚を見つけた。 同僚は女性とデート中のようだった。 しばらく見ていると、二人は一目を避けるように路地裏へと足を運んで行った。 気になった男は二人の後…

蒸し暑い夏休み、変わらない日常、疎ましい湿気にいい加減うんざりし始めた時、僕は彼女に出会った。 止まっていた時間、縛り付けていた歯車が動き出し、生み出された大きな力は風となって僕…

俺は職場ではちょっとしたものだと思う。誰からも頼りにされているし、仕事も回してる。職場の同僚の、ショウナイさんへの恋心を抱きながら。 ----- 『第二回NTR小説フェスタ』に…

悲惨な一家心中の是非を描く。 　タイトルは唐の詩人で原文では「雲は渓を渡る風を逐う(雲逐度溪風)」です。唐の詩人、杜甫の五言絶句の漢詩です。後漢の光武帝に抗し天険をたのんで立て籠…

或る町の廃墟に在る給水塔から、死体が見つかった。 その時僕は、斎藤翔との20年前の出来事を思い出した。

　自堕落に人生を浪費し、何となく社会人となったハルは、彼女との待ち合わせによく使った公園へむかった。陽炎揺らめく炎天下の中、何をするでもなく座り込んでいると、次第に暑さにやられて…

約1000文字から1500文字の小説を、ＳＳ(ショートストーリー)を書きます。 暇つぶしの、練習用です。

古代から後ろに現代文学の要素が見え隠れするミステリーは多数登場してきた。例えば、安部公房の「飛ぶ男」例えば、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」例を挙げればキリがない。しかし、この沼津…

　最愛の夫を事故で喪ったアタシ。ある日、偶然出会った“フロウ”と名乗る人物から『望んだ夢を見られる』と評判の商品“夢の浮橋”を試してみませんか？ と勧められ――。 〇カクヨムコ…

姉が死んで、親戚と暮らすようになったぼくと妹の若菜。虐げられる生活の中で、愛情、友情を育んでいく。 四半世紀にも迫るぼくたちの生きた記録――

ショートショートが増えてきたので、ここにまとめることにしました。 約1,000文字～2,000字程度の小話なので、さくっと読めます。 どこの話から読んでも問題ありません。 気にな…

発熱がつづく身体を持て余す女は、広い庭をもつ大きな屋敷にひとり住まう。 「死んじゃいな死んじゃいな、うそよ、死んじゃいや、死んじゃいや…」 ひとり、そんな言葉遊びをする彼女を訪ね…

新刊は兄弟BLの掌編集です。 兄に嫌われているのを分かっていながら意識するのをやめられない弟の楊が、ある日買い物の途中で知らない男性にナンパされる「綿が散るほど破けばいい」 …

ふたりの世界がゆっくり進むBL小説を書きました。 学校で事務員をしている主人公・レイくん（錫白黎）とデイトレーダーの同居人・瀬崎のお話。 既刊「溺れる羽」「日日の止り木」「水紋を…