「短編小説」を含む小説

俺だって/私だってこんな恋愛したかった……！ それぞれの理想を思い浮かべては枕を濡らす瞬間なんて誰だってあるはずだ それならせめて……。 せめて物語で実現させたいじゃないか。 …

　茨野朔耶（いばらのさくや）は完璧なサイコパスだった。 　共感能力を持たず、罪悪感を感じず、これまで七人の命を冷徹に奪ってきた。 　彼にとって殺人は、問題を解決する合理的な手…

警察署の片隅で拾得物の処理をする派遣事務員の小山美沙。 　誰の記憶にも残らない日々の中、唯一「お疲れ様」と声をかけてくれる刑事がいた。 　そんな彼と、ひとつの落とし物をきっかけに…

あなたは目を覚ます。見知らぬ部屋。手には血。 目の前には刺殺体──名探偵・神代修一。 証拠は揃っている。指紋、DNA、防犯カメラの映像。 すべてが「あなた」を指している。 だが…

【作品概要】 『冷たい生の質量（Lye）―愛を終えた部屋で犬と―』 元恋人が遺した老犬・ライを、私は世話してきた。 懐かず、吠えもせず、ただ生き延びるように呼吸を繰り返すその…

短編小説集です。

ロボットや人工知能が広く日常生活に浸透した近未来の世界で起きた技術革命である“生成AI”の完成。この恩恵に人々は酔いしれ、今まで創作と無縁であった大衆は、創作行為を欲しいままにし…

アプリ57577のお題で短歌を作り、できた短歌のショートストーリーを人知れず作成していこうと思います。

現実の裏には、異界の『記録』が潜んでいる。 黒崎探偵事務所が追うのは、封印された真実と人の狂気――ホラー×ミステリが交錯する、禁忌の現代事件簿。 推理＆ホラー×ミステリ物語とし…

すすきので起こるちょっと不思議な話を掌編小説で。

自分の不安や落ち込んだ顔が、 誰かの幸せな時間を奪ってしまうかもしれない──。 そんな優しくも、繊細な心を持つ少女「夢坂 希美」。 ふとした出来事をきっかけに、 “少しだけ寄り…

ある日の現代文の授業。作文のお題が、男子高校生Rを悩ませていた。 「母への手紙」。 必死に頭を働かせても、母親への気持ちなどなにも思い浮かばない。 時間だけが過ぎる中、突如として…

朔と紗代――二人だけの世界は、ほんの些細な出来事で揺らぐ。 嘘に弱い朔と、嫉妬に突き動かされる紗代。 愛するがゆえに暴走する感情は、手の中の刃のように危うい。

事故で記憶の一部を失った私。目覚めると、知らない男性が毎日病室を訪れていた。 「俺のこと、覚えてる？」優しく微笑む彼を、私は全く覚えていない。 周りは言う。「彼が、あなたの恋人だ…

特にキャラやシリーズの無い単発の短編小説です。大体5000字くらいの長さ。後味悪めのお話かも。 あらすじ：昔々、あるところに。主人公の「ぼく」は、自身の過去にあった“幽霊”の話…

差出人不明の謎の封筒の写真を、僕はSNSに投稿してしまった。 ※企画用の短編です

大好きな祖母を無くした主人公。現実から逃げた先には祖母と同じ香りを纏っている少女がいた。 香りと記憶に囚われている主人公が起こした行動によって、人生は少しづつ動いていく。 ＿嗅…