「宗教ではございません」を含む小説

悪魔。古くは紀元前より語られるソレは、現代になっても変わらず人や物へ憑いていた。 人類へ災いを齎すソレらへと対抗する為、悪魔祓いは一つの職業として国家や宗教の枠を超えて増え続け、…

救いなんて、どこにもなかった。 十二歳の誕生日。 真木璃央は、神々に“指名”された。 智と技術。 美と豊穣。 力と健康。 愛と献身。 ――四つすべての神に。 それは祝福じ…

三大国と言われる、王国・帝国・連邦の調和が保たれて幾年月が経過した。 王国の国教である創造神を崇める宗教「ゲネシス」の司教の子どもとして生まれたアルクス。 騎士団に所属する優秀な…

そこは、我々が居る「現実世界」に似ているが、「科学技術」「魔法」「魔法に似て非なる『神の力』」が併存し、1つの地球に「科学とヒューマニズムの時代である『現代』」「魔法と宗教の時代…

秋田マタギの頭領（スカリ）だった祖父との約束でマタギになった俺――西根バンジは、念願叶って地元にジビエ食堂を開業したその日、事故に遭って死んでしまう。そこで山の神様であるアズマネ…

とてつもなく大きな樹の下にある学校、聖ザヴァルテリ学園。その大樹を崇める宗教、大樹信仰の運営であるこの学園には、大樹信仰の貴族の子が多かった。 青春を求めて学園に入学した緑子…

井間井あむあは魔法少女である。悟りの境地で今日も登校。全ては秘密で話せないので、何をされたって受け流す。その力は強過ぎて、『普通の人』には向けられない。悩んでいたあむあが出会った…

進化とは、祝福か。それとも、呪いか――。 神に選ばれ、聖都で育った少年レイは、進化の力を与えられた“光の子”。 だがある日、儀式の中で彼の力は「闇」として目覚める。 禁忌とされ…

　岩雲鋼《いわくもはがね》は一家言《いっかげん》ある。生活について一家言ある。彼はそれは『ライフハック』と呼んだ。 　知っている人からすれば『当たり前』のことも、知らない人から…

　琴吹歩《ことぶきあるく》はもう決めた。垢抜けするってもう決めた。琴吹歩《ことぶきあるく》はもう決めた。絶対やるってもう決めた。 　琴吹歩《ことぶきあるく》はもう決めた。垢抜け…

僕は、通勤電車で会社に向かう途中、お坊さんに会ったんだ。不思議なお坊さんで、お坊さんってみんなそうなのかなって思ったけれど、その人だけ特殊だったのかもしれない。でも宗教ってなんか…

西暦２０２０年代—— 東都心と称された〔トウキョウ〕より南に位置するそこへ、天空の彼方より来訪者が訪れる。 だが……手を取り合うと言う思考概念など皆無である来訪者が、突如としてそ…

「僕は『影の英雄』になるんだ！」 　十四歳を迎えた公爵家の一人息子であるハルカは、本に出てくる『影の英雄』に憧れていた。 　表の顔はクズ息子、裏では人知れず困っている人を助ける…

――それでも、あなたは「今日」は来ないと思っている 2025年4月28日、午後1時33分。東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の直下型地震が発生。 最大震度7を記録したのは…

第一部【悪魔(ｻﾀﾝ)が生まれた理由(ﾜｹ)】 第二部【神様(ﾒｼｱ)が忌まれた理由(ﾜｹ)】 第三部 神話から紐解く長編歴史ミステリー

地震で孤児院が倒壊し、一番の存在アリシアを亡くしたガレスは、孤児院の院長コルペリスの言葉を胸に、自然という物の本質に迫っていく。胸が躍る旅とは裏腹に、複雑に絡み合う運命に引きずり…

　言葉に免許が必要な近未来。今日もニュースでは逮捕者の報道。罪状は言葉の不法使用、多様性への冒涜、などと挙げ連ねられていく。言葉が狩られ取り締まられる世界で、人々に、ひいては社会…

　造反した元老の捕獲を命じられた。足跡を辿り対峙。距離をたもったまま、話が始まる─── ────────◇◇◇◇§◇◇◇◇──────── ※当連載もフィクションであり、実在の…