「不思議体験 不思議」を含む小説

幼い頃から十五歳まで、私は同じ夢を繰り返し見続けた。 古びた引き戸の玄関。 すりガラス越しに立つ、白く輪郭の溶けた人影。 向こうから、こちらを見つめている。 それが何なのかはわ…

哀れにも異世界に迷い込んだ人たちの体験談を集めました。 異世界は、とても危険で命の保証は一切ありません。しかし、救いが全くないわけではありません。迷える子羊に帰り路を示してくれる…

「録画したら、猫が喋ってた」 スマホ越しに、完璧な日本語。しかも、口パクもぴったり。 それは神社に住む猫“とら様”──神様の声だった。 中学生・朝倉こはるが暮らすのは、過疎の山…

オタクの街と化した秋葉原電気街。そこを訪れる人は多く、通りにも店の中にも大勢の人が集っています。そんな街なのに、しかも表通りに面しているのに、私が訪れた小さな薬屋は異様な空間でし…

他人に綺麗な部分ばかり見せて、綺麗な部分ばかり見て生きてきた私がたどり着いた先に待っていたのは息が詰まる地獄のような世界だと気づいた。だから、見ることにしたんだ、綺麗じゃない部分…

ふと、昔あった出来事を思い出したので書きました。 ※物語には関係ありませんが、海辺での花火はその場のルールをしっかり守った上で行いましょう。

東京から山形に嫁いだ私は、ある年の五月、祖母の納骨を兼ねた法事に初めて参加することに。 ところがそこには、想像を超えた「不思議な供養のかたち」が待っていた——。 本堂をぐるぐる…

▼この作品は実際の心霊体験談・不思議体験談をベースに構成したフィクションです。 ▼昭和から平成に変わった頃、大手電気メーカーＱ電気に入社した新人女子・萩原陽子は、初の女性サービス…

エアコンの壊れた暑い夜、僕はふと、いつもは通らない公園を歩いていた。 そこで出会ったのは、白いワンピースを着た名前も思い出せない“彼女”。 静かな日常に混じり込んだ異物。 「彼…

今の出来事はきっと奇跡。でも、彼に話すのはやめた――わたしは彼の母親に会いに行く。どうしても、今すぐに会いたかった。奇跡かどうか、その答えはそこにあると感じていた。 わたしが体…

仕事に追われ、感情も鈍くなっていた"あなた"の元に届いた一通のDM。何気なく開いたその瞬間、世界が歪み、目を覚ませばそこは…見覚えのある制服、懐かしいチャイムの音。そして、同じよ…

伝えるたびに、現実だったはずの出来事が、 少しずつ「作り話」に変わっていくような気がした。 わかってもらえなくて当然だと思っても、 それでも、あの夜は確かにこの手の中にあった。…

８月中旬に家族で帰省する小学５年生レイジ。 ある日、海水浴中に祖父が行方不明になる。後日妹は高熱を出して寝込む。いろんなことが起こり、混乱するレイジのまえにあらわれたのは青い肌の…

今まで私の身の回りで起きた本当の話を短編で投稿します。 何分、思い出しながら書き起こしますので、時系列も内容もバラバラになると思います。 登場する方の名前や、地名等は伏せ字、…

1話完結の短編集です。 幸せな話や悲しい話等色々あります。

彼女の家に招かれたひなまつりの日、僕はひな壇の中に一羽の小さなトリの人形を見つけた。しかし、その夜、ひな壇のトリは実体を持ち、僕の前に現れた。「この家には隠された秘密がある」と語…

高校時代の草野球仲間「ガリクソン師匠」は、ある日突然消えた。誰も覚えておらず、もはや存在すら疑わしい。だが一年後、私は街で彼を見かけた——　一瞬だけ。本当に一瞬だけ。　…… とい…

私のホラーや不思議体験の短編集。1話完結です。 実体験なのでオチがないことがほとんどです。 思い出したり、新しく体験したり、気が乗ったときに、不定期で更新するかもしれません。…

オムニバス形式の御噺です。 宵の隙間に、読んで下されば幸いで御座います。