「にっこり」を含む小説

中学３年の少年は、進路を決める二者面談で心からの叫びをあげた。 「俺は女子高に行きたいです！！」 それを聞いた先生は、にっこりと笑って―― ※全編会話文だけで構成されています。…

少女は突然現れた。 勇者と暗黒竜の雌雄が決するその時に。 聖剣でしか倒せないはずの暗黒竜にトドメを刺して、彼女はにっこりと笑った。 「トドメ、刺しちゃった～☆」 色んな場所に…

ジョッキを持つ手が微かに震える。思った以上にジョッキが重かったのか、隣に女の子がいるからなのかは分からない。そのまま机にゴトリと置いた。 「アスカさん」 ジョッキ…

　ロゼリッタ・ヴルゴーニは退屈していた。 　そこへ舞い込んできた「ある仕事」に、怪訝に思いつつも引き受けることになった。 　取引場所へと案内されると、そこで彼女を待ち受けていたの…

逆さまの視界で、彼女と目が合った。 僕はにっこりと、歯を見せて笑った。

友達と喧嘩をして、泣きながら帰ってきた日。お母さんは私の頭をふわりと撫でて言った。 「それじゃあお母さんが、泣き虫なリカをにっこり笑顔にさせる魔法をかけてあげようね」

　老人は音もなく曲芸師のように、二階のバルコニーへと飛び降りる。 　クリスマスの静かな夜。ふんわり積もった雪が、老人のかすかな足音さえも吸い込んでしまう。 　赤色のもこもことした…

「そんな怒んないでよ。どうせ私もうすぐ死ぬんだし」 少女は全てを諦めた顔で僕の上に跨りながら扇情的ににっこりと可愛らしく微笑んだ。