恋と料理と異世界と

雀羅 凛(じゃくら りん)

序章

「勇者よ、どうやら魔物がこの世界まで侵食してきたらしい。そこで仲間を集めて倒してきてくれ。倒した魔物は煮ても焼いてもいい。あ、ついでに七色鳥をとってきてくれ。あれ美味いから。」


国王にそう言われ、俺は城にいたオカン(勇者のオカンでなく、ただのあだ名)と、

「え、なにそれ行きたい」


と自分から言い出した姫を連れて城を出た。

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