「#円城塔賞」を含む小説

佐々木キャロット様の自主企画、三題噺「歯ブラシ」「病気」「宇宙人」への参加作品。 ホラ話的、短編SFです。気楽に書いたのですが、思わぬ小品となったかも（或いは何かに触れることが出…

恋人との結婚を認められなかった主人公の、ある夏の日。

旅商人を名乗るレバンジは、奇妙なアイテムを売っている。とある村に辿り着き、村長のヘイジに若返りの薬を売ろうとした。村に違和感をもったレバンジは、僧侶のセイケンに村の秘密を聞き出そ…

僕は失恋した。ものの見事に先輩に振られたのだ。 そんな僕を揶揄い、彼女は失恋を元に脚本を書けという。……ひどくない？

これは世界を作る何モノかのお話。それは永遠に続く世界を計画し、世界を作り始めた。

ある冬の日の夜に出会った悠馬と家族の物語。

トラック運転手の日暮（ひぐらし）は、娘が踏みつけた「金色の排泄物」を通じて、世界を揺るがす病原体『キンフルエンザ』を発見する。 感染者のフケや汚物が純金に変わるという、最悪に皮…

震度七の直後、集合住宅の一三〇三号室で男性が死亡していた。 ドアは内側から施錠され、凶器は消え、証言は揺れによって歪んでいる。 現場に入った“観測者”である主人公は、 二人の住…

会社、家庭、都会の喧騒、人間関係…。全てから逃げ出した、壮年期の後半に差し掛かった男。北へ向かう電車に飛び乗り、名もない駅で降りた男は、寂れたシャッター商店街を歩く。ふと、昭和の…

はじまりをのぞいてみませんか？ みっつ、ちがうはじまりをあつめました。 わくわくして、すこし胸がきゅってする。 そんな三つのものがたりです。 この三つのはじまりは、どの順…

「聖女」ましろは人気途上中のVチューバ―。 サイト内でさらに人気になるためにあるお願いをしました。 この結果は何を生むことになるでしょうか。 小説家になろうにも掲載しています。

　『アス……アポイント……』 　何度、この言葉を繰り返しても、俺の思考は纏まらない。それは暗く濁った俺の視界のようだった。川底に這いつくばった俺は、広がる砂粒の中にその身を静かに…

深夜のセッションログに、署名のない一行が紛れ込んだ。 System Clock、五つの声、名もない猫、そして半年前の自分のメモ。 問いと応答のあいだ――「継ぎ目」に宿る気配を見つ…

絵が描けるから、絵を描く。 絵が描けないから、詩を書く。 でも、誰にも見せない。見せたことない。 そんなふたりのお話

付き合って半年の、ワクワク、ドキドキなど、幸せな感情。 対して、別れて半年の、チクチク、ズキズキなど、嫌な感情。 その二つを、私目線で文字にしてみました。

森の奥深く、世俗から隔絶された屋敷で暮らす女主人と執事。 女主人は物語を綴り、執事は朝露に濡れた花を摘み、甲斐甲斐しく彼女の身の回りの世話を焼く。二人きりの生活は、あまりにも静か…

その夜、主人公は家中の「光を発するもの」を全て絶ち、ベッドの中で息を殺していた。空に星喰いが出ているからだ。彼らは星々を喰い尽くし、次は地上の光を喰う。それも、人間ごと。ふと、主…

貴方は、“読む”のではなく“侵入”される。 この作品は、Doctrine（教義）形式を借りた思想戦略であり、倫理・論理・情動という三つの概念を、容赦なく認知支配へと転用する。 言…

握手を拒む体は、何かの破滅を予感していた——。