「足跡」を含む小説

1.趙始初陣､2.南越建国､3.海のシルクロード 始皇帝は趙佗を眼前において、つけくわえた。 「嶺南平定のあかつきには、朕がため南海のはるか先まで遠洋航路を拓くのだ。ゆめ、琅邪…

　ブリキ、ドロシー、ライオン、カカシ。 　ある物語の登場人物を心に秘めて、かつて、子どもだった僕らは互いをそう呼び合うことにした。 　約束の屋上で、僕らは再会する。 　そして始…

能力者が存在する世界。 血を流す戦いが終止符を打ち、平和が訪れたかと思いきや、空に朝と夜が混在する異常事態が起きてしまう。 そんな中、玲条湊人は山の中で見つけた洞窟で、シンプルな…

零細編集プロダクションに勤める牧野真樹(まきの・まき)はある日、会社の先輩である近江匡(おうみ・おみ)からとある失踪者の話を聞かされる。 その失踪者は、クルーズ客船サングローリー…

こうして神は、巧妙に自らの足跡を隠したのです―。

これは世に知られる事無く埋もれた一人の名探偵。死後、数十年を経て、一冊の手帳をきっかけとして、その足跡が語られる。 事件史に残る数々の事件に関わり、その謎を紐解いていった探偵とそ…

　走り屋の聖地「八神街道」から、「狼たち」の足跡が失われて十数年。 　走り屋予備軍の女子高生「猿渡眞琴」は、隣家に住む冴えない地方公務員「壬生翔一郎」の世話を焼きつつ、青春を謳歌…