ミッドナイトウルブス

作者 石田 昌行

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★★ Very Good!!

かつての狼は疾走を辞めた。

自縛と罪悪感に囚われた停滞を責めることなどできませんが、無情にも今は連続し、過去になっていく。

虚ろでも走らなければならない彼にも、滾った心は覗かせます。

また再び刻が動き出すのは

ずっと隣にいた、必要な人。

コンマ1秒を争う時の速さに、激情を、感じて。

★★★ Excellent!!!

石田昌行の書く車は、ひとと同様に生きているクルマである。
ひとと共に生きるクルマだからこそ、その物語は響きあい、深め合う。
読者は、難しいことは考える必要はない。
「わかりあう」こととはなにか。今日普遍的に問われる他者理解の問題に対し、この物語は一つの「やり方」を提示する。

道路交通法は前提であり、遵守されるものだ。しかし、(フィクション上だが)「走り屋」のあり方もまた、認められるべきだろう!

(2016年10月に星をつけたものを削除し、今レビューとともに評価をし直した)

★★★ Excellent!!!

 レースの臨場感がもの凄い。圧倒的。この一言に尽きます。
 コーナーのギリギリを攻める焦燥。
 サイドミラーに迫り来る、魔術師のヘッドライト。

 読み物のはずなんですけど、これは体感です。体感。
 読んで想像するのではなく、文章からダイレクトに伝わってくる。
 風を切る感覚が、気筒が奏でる音が、サスペンションのきしみが、タイヤとアスファルトと、それら全てが織り成す重奏。
 とんでもない作品があったものです……。

★★★ Excellent!!!

伝説の走り屋、今は冴えないおっさん壬生翔一郎。彼には忘れられない過去があった。それでも、彼の身の回りで起こる出来事は彼をまた走り屋の世界へ引き戻す。容赦なくつきまとう過去を振り払い、彼は前へ踏み出せるのだろうか…

あらすじの時点でやられました。ドツボにハマって3時間で一気読みしてしまいました。車は好きですが、走り屋を扱った作品は某有名とうふ屋漫画しか読んだことがありませんでした。でも読んで見てびっくり、面白いです。物語の構成、登場人物の設定、心理描写、カーチェイスの描写、どれをとっても読み込んでしまう。僕がカクヨムで読んできた作品の中で間違いなく1番の作品です(レビュー投稿日現在)。また、車に興味がない人でも、登場人物の過去描写などストーリーで楽しめると思います。間違いなく埋もれた良作。自信を持って一読をオススメします!

作者さん、素晴らしい作品をありがとうございました!!

★★★ Excellent!!!

題材は決してメジャーとは言えませんが、文章、構成、ストーリーすべてが堅実で、それでいて非常にクオリティの高いヒューマンドラマ作品になります。安定の面白さで安心して読めます。専門用語がわからない完全初心者の私が楽しめました。そして、文章から「車や走りが好きなんだろうな」と思っていたら、まさか現役の走り屋とは思いませんでしたw 走り屋による「本物」のハイクオリティ作品をとくとご覧あれ! という感じです。
最後の一文とタイトルと、キャッチコピーを見て感動しました。しっかりとおもしろい作品を読ませていただきありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

これ以外に言葉がない。その他の場所で既に2回読んでいます。
公道バトルをきっかけに広がりを見せるストーリーは厚みがあり、読み応えも充分。
オトナの主人公の抱える重い過去と、ヒロインに対する想い。それらが折り重なって押し寄せるクライマックスの感動は、筆舌に尽くすことは到底出来ない。
ぜひ読んで、MNWの世界に浸っていただきたい。

★★★ Excellent!!!

ストーリー、キャラクター、文章、構成、いずれも、申し分ありません。
主人公の二人が背負ったそれぞれの過去。二人を取り巻く多彩なキャラクターのドラマも見所です。

なんと言ってもエピローグ。最高のエピローグが待っています。

★★★ Excellent!!!

右を向いても左を見ても、ライトノベルの異世界ファンタジーで交通渋滞。いわゆる普通に当たり前の小説が、何処を向いてもさっぱり見当たらない。

そんな食傷気味のネットノベル街道で、ようやく本物に出会うことが出来た。それが本作である。

走り屋予備軍の女子高生真琴にとって、子供の頃からずっとそばにいた、ぱっとしない三十路オトコの翔兄い。しかし、彼がかつて「八神の魔術師」とあだ名された伝説的な走り屋であったことを知る。

古き良き、昭和オトコの夢とロマンが全開フルスロットルする走り屋ノベル。小説ならではの心理描写も叙情豊かに描かれ、上質なヒューマンドラマとしても良作だった。

当たり前の事が一番難しい。普通の小説道という名の険しい峠を駆け抜ける、そんな孤高の狼をこれからも応援したい。