「BL 江戸時代」を含む小説

　江戸時代後期、武士である丸山　正はある日突然、職を失い浪人となった。理由は藩の財政難による人員削減。元よりそこまで財のある藩ではなかったが、新当主の女遊びが多額の借金を作り、財…

暗い空に真っ赤な提灯が連なる。 綺麗な華の赤に見えるだろうか、 地獄の釜の血に見えるだろうか。 男は天国、女は地獄。 　ここは遊郭。男が集い、女を買う街である。 　ここに1人…

江戸時代、京都四条の色町には多くの歌舞伎若衆たちがいた。井原西鶴も贔屓（ひいき）にしている人気の歌舞伎若衆女形の藤村半太夫はある日、若い旅の僧に一目惚れしてしまう。そして事件が.…

・神社にいる神さまは、主人公以外には見ることも、声を聞くこともできない不思議な存在。子供の頃からのつきあいであるちょっと奔放な神さまと、『宗次郎』との不思議な関係を書きました。人…

伊織が十二の年、血染めの訴状を残し父母は自害した。御家は断絶。姉とともに屋敷を追われることになる。苦界に身を堕とした姉の借財の肩代わりを強いられ、湯島で色子となる。五年ののち、伊…

激しい雨の中、傘を持ちながらも、ささずに濡れて立ち尽くしていた絶世の美少年、長坂小倫は小姓となり、明石城の殿の寵愛を受けることとなるが、小倫には秘密があった。 ※１６８７年刊行…

ある役目を果たすために江戸時代から生きて来た妖猫カイ。 同じ妖猫の早苗と共に、彷徨う人や妖の心をすくっていく。 【登場人物】 御蔵カイ……江戸から生きてる白い猫の妖。右目が青…

忍者二人のけんかップルBL 江戸時代初期、紅丸と伊都乃（いつの）は命を受けて東へ向かっていた。 道連れになった少年を怪しみ殺そうとする伊都乃、反対する紅丸。 それぞれに思うとこ…

※「幽霊」とはあくまでも比喩。本物の幽霊にあらず。 人肌が恋しんだと悟った幽霊の男と、人肌の温かさを知って幽霊になれたらと思った男の物語です。 明暦江戸大火の数日前に遊郭で出…