「１分で〇〇 1分で読める創作小説2025」を含む小説

”す～かぁ～す～かぁ”

徒歩通学する「わたし」は雨の日が嫌い。 けど、ささやかな秘密の仕掛けを思い付いてからは、雨の登校も好きになった。 けどまさか、そのせいで彼に寄り添う妄想を膨らませるわたしの気持ち…

　ナツコは友だちと言いあってしまった。放課後、少し元気なく図書室へ行くと。

頬に浮かんだ吹き出物は、やがて笑う「口」となり、数字を告げ始める。 一時間ごとに減っていくその声は、まるで未来の自分が囁いているかのようだった。 止める術もなく、数字は確実に零へ…

あらすじ；大学２年生の榊《さかき》の住むアパートに 「お前の隣に七福神が越して来たからよろしく頼むぞ」と大家である叔父から連絡があった。 叔父は昔から言葉の数が少なく一言、二言の…

顔も名前も知らないこのほしを生きる者たち、 そして最愛なるあなたへ。 これは次元をも超えて紡がれる愛の独白。 声も顔もカタチさえもわすれてしまったあなたへ、この『ほし』から愛と祈…

この空間にいると、なんだかあの日を思い出す。茹だるように暑くて、制服姿で揺蕩っていた彼女のことを。 『1分で読める創作小説2025』参加作品。 近々、短編集の『おやすみ世界』…

①社畜の俺はある日、関ケ原の戦いの最中にタイムスリップした。しかも、石田三成の西軍に。まずい。このままでは戦いに負けて俺は、死んでしまうかもしれない。そう考えた俺は、石田三成が勝…

　1分で読める創作小説2025に参加している作品です。 ●あらすじ 　今、世界ではなぜか人形劇が大ブームになっていた。 　最近、公園で人形劇がよく開かれているので、僕は暇つ…

うちの犬はよく笑う。でもどうやらそれは「笑ったような顔」らしい。 ――うちの子をこよなく愛する女子高生が考える「笑う」とは？ 【1分で読める創作小説2025】参加作品。約100…

6708。交際中の彼女から、突然コミュニケーションアプリで送られてきた四桁の数字。深夜二時。丑三つ時で、月がよく見える頃合いだ。

一ノ谷の戦いのあと――元暦元年（1184年）8月、源義経は京の守護に任じられていた。折りしも西海では平知盛率いる水軍が、鎌倉の派した土肥実平を撃破し、意気を上げていた。一方で伊勢…

今朝、私を起こしたのは昨晩に亡くなったはずの愛犬だった。

冬のさっぽろ雪まつりを舞台に、山下家の心温まる一日を書いてみました。 娘の元気な声に急かされたり、ちょっと呆れ顔されてしまったり、それをお母さんに面白がられたりと駄目駄目パパっぷ…

連載中ですがほぼ1話完結なので、つまみ食い感覚で読んでもらえたら嬉しいです。 いるようでいない、いないようでいるかもしれない。 そんな不思議な生物にまつわるエピソードを気軽に読め…

私はとあるお屋敷で働いています。奥様はお上品で人格的にもとても素晴らしい方です。なのに、旦那様は、「お前なんていらん。とっとといなくなれ。俺が愛するのはアリーだけだ！」といつも奥…

※長い物語の第三章にあたります。 ※ここからでも読めるようになっています。 ※この第三章の冒頭をお読みいただいて、「この前ってどうだったんだろう」と思われたら、第一章と第二章が…