「現代文芸 短編」を含む小説

最初は、ボールだと思った。 それが生首だと悟った時、忘れていた記憶が炙り出される

「親父は、もうすぐ地獄に落ちる。 　その証拠に、俺の目にはおむかえの天使が見えた」 とある事情を抱えている青年、誠二。 彼が父親の見舞いへ病室を訪ねると、見知らぬ天使がいた。 …

ふんわりと文芸部っぽい舞台のネタ置き場です。 小説を書く際に考えたことや愚痴などを一割程含んだフィクションです。 KAC2023およびその後の777文字で書いた短編版を再編…

大学に入ってなんとなく文芸部に入ってしまった麻井。 本を読んでない奴と思われるのが嫌なので必死に読んでいるある日。 なんだかとんでもない読書家らしい同級生と出会います。

第二回大暴力小説大会参加作品　テーマ”二の舞” 蛙の子は蛙　鼠の子は鼠　貧乏の子は貧乏　アル中の子はアル中　俺もお前も、みんな野良犬

僕が出会ったその不思議な少年は、真冬の夜、雪がちらつく公園で一人佇んでいた。　君は誰？　ここで何をしてるの？　笑ったまま何も答えてくれない君。　次の日が来ても、僕は君のことが気に…

光触媒メーカーに勤める女性・香春は、精神科の帰りの花屋で、暗所でも育つ花を見つける。周囲にとっての幸せを拒み、生きてきた香春はこの花を育ててみようと決める。 創作活動をするゲイの…

【奇妙な商いを巡る、切なくも美しい現代幻想連作短編】 稲荷神社の女神に仕える青年の燐火は、齢二歳の化け狐。 燐火は商い帳を霊視し、さまざまな変わった商いの物語を追う。 歌手に…

完璧美少女の荒谷光が引っ越してきた。僕は荒谷さんを見ながら妄想を膨らませていたが、あるとき、似たような〝悪癖〟があることに気が付く。夜中の学校のグラウンドで、僕と荒谷さんは学校と…

私の飼っている猫リリーは、誕生日の一日だけ人間の姿になる。

静かな空間で、僕は少女と、そして自分の過去と向かい合う。　 ※この作品はカクヨムとノベルアッププラスで公開しています。 ※case2.はこちら。https://kakuyomu.…

この作品は、自分自身の人生を振り返って、未来へと視野を広げるための糸口となることでしょう。

女子高生の「わたし」にしか見えない、正体不明の人外・シンジャ様。彼女に与えられた金色の鈴が、いつも「わたし」の足首に揺れている。 この鈴って何？　ある日たずねると、シンジャ様は答…

性描写はセルフレイティングで有りにしていますが、あんまりないです。ショートショート

美鶴の手取りはたったの１３万円。 なのに、都内のオートロック二十四時間警備付きマンションに住んでいる。 生活はいつもギリギリで考えることはお金のことばかり。 社会人になってもう…

嵐の海を技術で越えろ！！最強海上冒険カニ釣り物語！！！！

よし、死のう——。社会に疲れた私は、自殺を決意する。死ぬ前にお世話になった人に会っておこう。皆んなとの最後の思い出を作りにいく。

　妻も娶らず家庭も持たず、生涯に亘って一人の女性を愛し続けた初老の男の孤独な死。その強靭な志と孤高の矜持・・・

忙しさに忙殺されそうな時に、ふとしてしまうある男の習慣

　寿命を迎えた魂を、天界へと案内しているカノン。 　彼女は、人々に少しでも安らかに最期を迎えてほしいと天上の歌を歌っていた。 　しかし、ある時、それは逆効果なのだと気づいて歌う…