「現代文学風」を含む小説

　主人公の住む町は、玄関から一歩外に出ると、誰も彼もが泣いている。皆、ソレを身に纏い、叫びと涙と苦しみを外側へと放出させる。 　主人公は1日の中で、様々な人と出会い、様々なソレを…

海と山にはさまれたのどかなある田舎町に、ひとりの男が流れついた。 男は、なんの因果かある日虎へと姿を変じてしまった元人間であった。 虎へと変わった直後は嘆き、苦しみ、山のいた…

YO、兄弟。俺はこれを読んでくれてるお前を「兄弟」って呼ぶぜ、何たってこんなリアルを語れる相手を兄弟以外に何て呼べばいいんだ？　とにかく、俺は俺のリアルをここに描くよ、俺がいるの…

応援している声優のコンサートに行った帰りにオタク仲間と出会ってファミレスで駄弁っていた「俺」。偶然遭遇した同僚が職場の上司にいびられている場面を目撃した彼は…… ※この作品は「…

第11回アガサ・クリスティー賞最終候補作。 　二〇一〇年代後半、イギリス。 　首都のスラム街でストリートチルドレンを束ねながら生活している青年・エドワードは、ある男について…

秋に亡くなった恋人を思い出す女子大生の話。4000文字以下の短編です。 FletcherのUndrunkをイメージソングに書きました。

【KAC20201】テーマ「四年に一度」 四年間。口にすれば一瞬だけど生活環境はあまりに大きく変わりました。 カクヨムのオープンから四年。それは自分が創作に復帰してからの時期とほ…

「【詳細要確認】「少年」の続きを書いてください！」という自主企画を見て、思い立ったが吉日と書き始めた初作品です。 作品としてのテーマは『凍えるような寒い夜の中、ぽつんと立っている…

何を信じて歩けばいいの。 朝顔も、教師も、みんな私を裏切った。 夏の終わりの、少しさみしいお話。 原稿用紙2枚程度の短編なので、気軽に読んでください！

女の子主人公花ちゃんと、ホームレスだった、五郎くんは恋人同士。ボロボロのアパートで一緒に生活をしているけれど、五郎くんはある集会に参加しています。それは社会のシステムから抜け出す…

目の前にあるのは、一つの円だ。まるい、まあるい、輪っか。 思えば私の人生は不運続きだった―― 『輪』を前にした私の、感傷と結論。