概要
誰か、気づいてくれないかな。僕はずうっと、待っているのに。
第11回アガサ・クリスティー賞最終候補作。
二〇一〇年代後半、イギリス。
首都のスラム街でストリートチルドレンを束ねながら生活している青年・エドワードは、ある男について頭を悩ませていた。その男・カーティスは、かれこれ十年も前、一年間だけ同じ学校にいた同級生だ。二人は顔を知っている程度の間柄のはずだった。
だが数ヶ月前、エドワードは思いがけず彼に助けられることになる。理由を問うと、彼は「恩返しだ」と言う。だが全く心当たりがない。以後も援助を続けるカーティスに不審と不安を覚えつつ、エドワードは態度を決めかねていた。
一方、街では事件が起きていた。スラム街に住む男・イーサンが、四月頃に姿を消した。遠く離れた港町の刑事・ジョイスは、彼の小指が所轄の海から見つかったことから捜査を始める
二〇一〇年代後半、イギリス。
首都のスラム街でストリートチルドレンを束ねながら生活している青年・エドワードは、ある男について頭を悩ませていた。その男・カーティスは、かれこれ十年も前、一年間だけ同じ学校にいた同級生だ。二人は顔を知っている程度の間柄のはずだった。
だが数ヶ月前、エドワードは思いがけず彼に助けられることになる。理由を問うと、彼は「恩返しだ」と言う。だが全く心当たりがない。以後も援助を続けるカーティスに不審と不安を覚えつつ、エドワードは態度を決めかねていた。
一方、街では事件が起きていた。スラム街に住む男・イーサンが、四月頃に姿を消した。遠く離れた港町の刑事・ジョイスは、彼の小指が所轄の海から見つかったことから捜査を始める
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?