「二十一回目」を含む小説

二十分の一、百分率にすると五パーセント。 この確率に敗北する者に、期待など無用である。 ゆえに、二十一回目の挑戦は存在しない。 そんなもの、不要だからだ。時間の無駄でしかないから…

【KAC20217「21回目」参加作品】 祖母から託された「魔法のタロットカード」には不思議な力があった。カード一枚ごとに一回だけささやかな奇跡を起こしてくれるのだ。 けれど、…

　二十一回目の誕生日の夜、いつものように一人で家にいた俺のところに、突然幼馴染の女、クミがやってきた。 「誕生日おめでとー、ヒロト！」 　そう言ってケーキを俺に差し出すクミの顔は…

目が覚める。 初期の頃は違和感があったのだけど、今ではすっかり見知った天井が視界にはあった。 私は当然のように六畳のフローリングの部屋の中央に敷いた布団の中にいて、寝間着も着…

　平穏を愛する高校生、蓮はいつものように幼なじみから告白を受けていた。 　二十回もフラれたにも関わらず幼なじみは諦めない。 　そして二十一回目が訪れるのだった。

深夜に目覚めた東角《ひがしかど》ユウトは、半同棲中の紡木《つむぎ》コヨリの部屋で、破り捨てられた一通の封書を見つける。

KAC2021のななつめ！ お題が『21回目』て！　どういうことやねん！

私は微睡みの中で柘榴が落ちる音を聞く。 それは21回目の生まれた年のこと。 (KAC2021 7回目お題：21回目)

「……よ」 　久々に会った翔太はスーツ姿。 「……よ」 　そう返した私は晴れ着姿。 　中学の卒業式に別れて以来、一度も会っていなかった元カレと再会したのは成人式の会場でのこ…

私と彼女にとって大切な人の墓参り。 私は先生と彼女を重ね合わせる。