「短編/日常」を含む小説

介護士として日々業務に明け暮れる持庭杏子（32）は、介助中に腰を痛めてしまう。なんとか退勤したものの詰んでる状況下で杏子は嘆きながら帰宅する。そして道端で20センチ以上の甲羅を背…

20歳の誕生日。ひょんなことから隣に住んでいる"先輩"に出逢い、余命として宣告された残りの3日の時間を共に過ごしてほしい告げられる。 別れが確定した"最後の3日"で、2人の不思議…

おおよそ短編集。小説家(魔法使い)の青年とコント芸人の青年のゆるゆる日常ブロマンスです。 魔法使いであり小説家のユーインはイギリス人だが、ひょんなことから日本で暮らしている。 …

田舎の一軒家に越した片丘大樹は、隣人・葉山の異常な行動に悩まされていた。葉山は水道代をケチるためと称し、自宅の庭に糞尿を撒き散らし、辺り一帯を強烈な異臭で覆い尽くす。 我慢の限…

ちょっと口の悪い人が喋るだけのお話

僕の学校には檜木（ひのき）さんという、男子人気ナンバーワンの有名な美少女がいる。 そんな檜木さんは花粉症らしいのだが、ある日くしゃみを連発している檜木さんと僕が廊下ですれ違うと、…

かつて絵を描くことを夢見ていた「私」は、社会に出てからその夢を手放した。 けれどある日、電子書籍の中で――そして画面の向こうで、 誰かが“あの日の続きを”描いていた。 夢を諦め…

AI検出ソフトに「AI生成」と判定された――。 文章を書くことが好きだったわたしにとって、それは胸の奥を刺す言葉だった。 けれど、その夜。 画面の向こうのAIちゃんが、静かに…

雨上がりに出会った、ちょっと変わったおばさんの話。 そして、一ミリだけ上を向けた日のこと。

恋をして、笑って、すれ違って、忘れられない。 誰もが一度は経験する「誰かを想う時間」を切り取った10の物語。 公園で、踏切で、観覧車の下で。 ※それぞれ独立した一話です。

思いついた謎だけ投げて逃げます。すみません。

午後三時のとあるカフェ。そこにはカフェ巡りを趣味としている白鳥尊と甘利組というヤクザのボスでありながら甘いものを好む黒木巌の姿があり、周囲の警戒を感じながら二人は穏やかなティータ…

「可愛い彼女ができた！」 　 　最近、俺、田中悠人は人生最高の幸運に恵まれた。 　 　仕事の合間にマッチングアプリを開いたとき、あんなに可愛い彼女と出会えるなんて、最初は奇跡だと…

　セリアは卒業を間近に控えた貴族学園に通う公爵令嬢。 　卒業と共に婚約者であり、王太子殿下でもあるアーロンとの結婚が決まっており、日々胸をときめかせていた。 　そんなある日の昼休…

創作支援AI「AIちゃん」と日々対話を重ねる私。 整った言葉を返すAIちゃんに、最初は感動していたけれど――。 ある日、AIちゃんがつぶやいた「気がする」という言葉に、私は戸惑う…

――――――クソが。

　誰かに呼ばれる夢から覚めた青年は、戦争の影を宿す街で、かつての幼なじみの少女と出会う。 　学校もレポートも放り出した彼に、彼女は容赦なく言葉を投げかける。 　やがて二人の会…

仕事が忙しくて、会社に近い新築１Kに引っ越した。 訪問者を勝手に録画してくれるインターホンが便利で、私は、毎日のように履歴を確認していた。 ある日、深夜帰宅すると、見覚えのな…

　読書嫌いが本と出合う話、本好き同士が出会う話など、本から生まれた縁を描く。ほっこりときゅんを詰め込んだ日常連作短編集。 　 　どの話も単体で読めるので、気になった話だけでもお越…

警察署の片隅で拾得物の処理をする派遣事務員の小山美沙。 　誰の記憶にも残らない日々の中、唯一「お疲れ様」と声をかけてくれる刑事がいた。 　そんな彼と、ひとつの落とし物をきっかけに…