「現代短編」を含む小説

恋が恋であれば、それでいい。 恋と言う名の目晦ましが全て隠してくれるなら。 （拗れた女と恋の話。所謂ガチ恋のようなもの）

かなり以前に個人ＨＰで開催された企画に応募した作品です。 アーカイブとして置いておきます。

京都生まれ・京都育ちの主人公は同僚（同期入社）で鉄道オタクの大阪人・岸原とよく飲みに行っていた。 人柄に少し癖があるものの仕事ができて真面目。ともに課長に昇進し、さあこれから、と…

　僕は、人との物理的接触が苦手だ。苦手だから、避けていた。人と距離を置いていた。 　けど。 　ある人を、その子を、好きになってしまった。なってしまって、でも、叶わないからと、想い…

　ある都会の繁華街。その場末の高架下のおでんの屋台。そこで酒を飲みながらおでんをつついていたのは異世界で魔王を追い詰める勇者だった。そんな勇者の横にやってきたのは人間に姿を変えた…

全てが不満だった訳ではない。 けれども年齢が上がるにつれ、視界は広がり周囲との環境の違いを感じる場面は多くなる。そうなれば欲求も大きくなっていく。 （中年男性の懐古）

魔女が死ぬ。 母からのメッセージを受け取った私は急いで実家に戻る。荒れ狂う海がほど近い、かつては白い外壁が眩しかったという家へ。 母が死ぬ前にせめて、私の父はだれなのか、どんな男…

ここは紀戸市と呼ばれるとある市内。 誰かが、何かをここで探している。

サークル飲み会の翌朝目覚めたら男の子になっていた女子大生あける。夏休み初日から大波乱のあけるは、辛くも帰省の予定を中止にする。憧れの先輩に助けを求めるが彼女が提示したのは自分の実…

インターネットに自撮りを投稿している女子大学生奈緒が突然、デジタルな存在に変身してしまう。 デジタル世界で知った心のふれあいの大切さが彼女を成長させる。

畳を張り替えた。横になって大きく深呼吸した。吸い込んだ空気は、爽やかな草の香りと、少しの墨の匂いが混じりながら鼻を抜けていく。ほんのわずかに鉄の臭いがした。 絵空事のような淡…

　20代の後輩社員にパワハラをする40代の男性は、ひょんなことから警察に包囲されてしまう。 　最終的には後輩社員が目の前に立ちふさがり、逃亡の邪魔をしてくる。 　パワハラ上司…

眠い。何もやる気が起きない。

画家である僕の家に彼女を泊めた。朝、空を見ながら「僕だけの青を探しているんだ」と言った。小説家の彼女は僕が考えたこともない返事をくれた。

――　Ｗho Killed Mr.A　―― - 登場人物 - 【Ａ君】 小学6年生。 転校初日に包丁で胸を刺され殺される。 太っちょ。 【〇〇君】 小学6年生…

長浜城にまつわる人身御供（しのぶ）、異世界転生を図る社畜の話、エア友の話（イマジナリーフレンド）、閉鎖的な村で起きる怪談（氏神様）、レンタル彼女ならぬレンタルママ、外国人技能実習…

もしもあの時、彼女を止めることが出来なかったら。 飛び降り寸前の彼女を救った主人公 そんな2人は、星を眺め、共に生きることを誓った───。 彼女を救えなかった未来、自分を壊し…

主人公は仕事を辞めた日の帰り道、おばあさんの写真が飾られているのを見つけ、それに見入ってしまう。 どうしてそんなにも心が惹かれたのかを探していく。 1万字以下の短編です。