「青春の記憶」を含む小説

世界は変わってしまった。 色のない世界。 悲哀のない世界。 なくなる一時の記憶と、気持ち。 少年の願いは、残酷な結果で現れた。

小学5年の時に交通事故に遭い、記憶喪失となった東雲奏太。 その時に両親と妹を亡くし、児童養護施設「ふうりん」に引き取られる。 記憶を失う前の自分を見ることができるのは、生まれつ…

何かを忘れた女の子と 何もかも忘れた男の子が 忘れられた場所で 忘れられた思い出を 思い出そうとします

自分たちの住む世界とは違う場所に、世界中の人の記憶を所蔵する図書館があるという。 その図書館の名は「想い出図書館」。所蔵されている自身の記憶の本を読めば、忘れてしまった記憶も再び…

春は、忘れられない記憶を人々の心に残していく。 それはかけがえのない大切な人との出逢いだったり、それぞれの夢へと向かっていくための別れだったり。 でも、そんな温かくてきれいなエピ…

高校３年の夏、浅月真、梶本一、高司響、夜蔵学は高校最後の夏をどう過ごすか悩んでた。 受験生だけど、高校最後の夏だから遊びたいという思いもあった。そんな帰り道、なにげなく寄った古本…

【2021年6月に大幅改稿を致しました。話の筋は大体変わりませんが、文章の書き換え、エピソードを４つに分けるという変更をしています。】 高校生・松井広は、目を覚ますと今日一日の…

僕は記憶力が貧弱なのだと、そう思っていた。しかし、昨今の出来事ははっきりと覚えている。青春時代の出来事だけがすっぽりと抜け落ち、人から話を聞いても思い出せないことが多いのだ。その…

高校受験の結果発表の日。赤星煌太は交通事故に遭い記憶喪失になってしまう。事故に遭ってから多くの人が悲しむ姿を見てきた煌太は、誰も悲しませたくない思いを胸に普通の学校生活をおくるこ…