ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト

終了

応募受付期間: 2018年5月31日(木) 00:00 〜 2018年7月31日(火) 23:59

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ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト

受賞作が決定しました

ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテストは808作品のご応募をいただき、 選考の結果、45作品が最終選考に進みました。

最終選考対象作品は、株式会社KADOKAWA ドラゴンブック編集部が選考いたしました。

総評

この度は「新世代ファンタジー小説コンテスト」にご応募いただき、まことにありがとうございました。
おかげさまで編集部の予想を大きく上回る808作もの応募作が集まり、編集部一同、感激しております。

応募作につきましても「ファンタジー」を基盤としながらも多彩な内容が揃い、かつ文章力やアイディアにも優れた“読ませる”作品が多く、皆さんの創作力が築き上げた「新文芸」というジャンルの成熟を感じるに結果になったと思います。

入選作の魅力については各講評をお読みいただくとして、入選には至らなかったものの光るものがあった作品も多数ありました。
中でも、繊細な人物描写と文章力が素晴らしい「かぐやひめは、永遠の調べにまどろむ」、一話一話の熱量が非常に高い「《死に狂い》の侍が勇者のパーティーをクビになったので魔王をサクッと倒して自由に生きようかと思います」、風変りな題材とキャラクターの愛らしさで読ませる「スクリーム・フロンティア 引っこ抜いたら異世界で」、着眼点の良さが光る「罠食え!~トラップ・コンクエスタ!~」、冒頭の掴みが抜群に良い「ダンジョンを裏ルートで踏破した変質者のその後について此処に記す」、驚きに満ちた中盤の展開が魅力の「勇者の加護をもらったのに勇者じゃありませんでした」といった作品は、選考時にその魅力を力説する編集部員もおり、特に印象に残っております。

私たちドラゴンブック編集部では、今後も新しいファンタジー小説を描く皆様の目標のひとつとなれるように、次回以降のコンテストも企画準備中です。現在準備中の新小説レーベルともども、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
今後も弊社ならびにドラゴンブックレーベルを何卒よろしくお願いいたします。

大賞

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あらすじ

1946年七月。異世界の存在が確認される。
そこは、人類の新天地になるはずだった。
しかし、莫大なコスト面と、先遣隊の全滅、世論の反対により不可侵条約が結ばれる。
人類の目は宇宙に向けられた。

それから半世紀。
異世界のダンジョンに潜る為、ある企業が部隊を編成する。
五人のプロフェッショナルと三機の人工知能。それに予備の人員一名。
現代火器と技術により、冒険は簡単に行く予定だった。

だが異世界にたどり着けたのは、ポンコツの人工知能とノンプロフェッショナルな一名。
試行錯誤を繰り返して、彼らは生きる、食べる、戦う。そして、ダンジョンに潜る。

講評

異世界産の資源を求めてダンジョンに潜ることとなった異邦人の闘いと日常を描いた本作。軽妙なキャラクター同士の会話や、主人公を取り巻く人物たちの思惑が絡み合う群像劇が秀逸でした。また仲間の死や国家間の陰謀など続きの気になるダークな展開が並び、大変読み応えのある内容で、編集部一同の高評価を得て大賞に選出されました。情景が目に浮かぶ派手なアクションシーン、こだわりを感じる料理シーンもストーリのよいアクセントとなっています。読み進めるほど著者の作る独自の世界観に惹き込まれていく、魅力あふれる作品でした。

特別賞

あらすじ

「魔獣が好きそう」という理由だけで魔獣密猟取締官にされた元刑事のタケト。
巨大なフェンリルにのる不思議な少女・シャンテとともに、密猟者達から魔獣を取り返すために奮闘するハートフルアクション!

神と崇められるフェニックス。
人間を喰う、川の主・ケルピー。
モフモフ、キュートなカーバンクル。
そして大地を揺るがすほどの、砂くじら。
などなど……。

毎章、沢山の魔獣達が登場!

講評

現代で動植物の密輸を取り締まっていた主人公が、異世界で魔獣密猟を取り締まることに、という切り口で書かれた本作は、愛らしくかつ幻想的な魔獣たちの生態やそれに関わる人々の生活が生き生きと描かれており、次はどんな魔獣と出会えるのだろうと期待させる展開・キャラクターに魅力を感じました。

あらすじ

 これは絶望を覆すための逆転劇――。事故から目覚めると、そこには自分と同じ顔の死体と、「悪魔」がいた。地球と異なる常識が支配する異世界で、「悪魔」によって惨殺された貴族になり変わることを強いられた少年の孤独な戦いが始まる。

 眼前に広がるは、悪政によって荒れ果てた領地と、疲れ弱りきった民衆、我が物顔でのし歩くテロリスト。金銭ない食料ない仲間もいない、スライムにさえボコられる非力な少年領主の明日はどっちだ!?

 軍事大国によって経済植民地化された領を立てなおすべく、異世界に召喚された凡人の傀儡領主が、あの手この手で奔走する内政モノです。

 チートによるごり押しは通用せず、知識もそのままでは使い物になりません。非力な主人公が巡り合った少女達と共に成長し、どん底で試行錯誤を繰り返しながら、反則級の強敵に肉薄してゆくドラマをお楽しみください。近代史に興味のある方は、よりいっそう楽しめるかもしれません。

講評

異世界の辺境地、そこを支配する悪徳貴族にされてしまった少年が必死に戦い、領地を改革していくお話でしたが、緻密な設定や、そこまでするかと叩き落とされる序盤からの這い上がりと骨太な面白さで楽しく読ませていただきました。周辺作品含め、著者様にしか描けない世界をしっかりと描写できていました。

あらすじ

高校2年生の政宗は飛び降り自殺した直後、クラス転移に巻き込まれる。
クラスメートが、勇者や賢者といった上級職を授かる一方で、
政宗に与えられたのは治癒職【ヒーラー】。
それは攻撃魔法すら扱うことのできない【最弱】の職業。
【最弱職】の政宗は無能と馬鹿にされ、一人国外追放を受ける。

しかし苦難の末、偶然手にした固有スキル【反転の悪戯〈極〉】
これは最弱であるヒーラーの魔術【治癒】を
【侵蝕の波動】という攻撃魔法へ反転させるスキルであった。

【最強】を手にした政宗は苦悩や葛藤の中、
自身を虐げた王女やクラスメートを殺すために復讐の旅へ出る。
そして政宗は自身の人生をも反転していく。

講評

異世界で最大の逆境に追い込まれた主人公が、復讐心を胸に再起を誓うという流れから始まる本作。主人公の精神的な成長と劇的なストーリーがしっかりリンクされ、長編をぐいぐい読ませるパワーを感じました。登場人物たちも、話を追うごとに様々な面が見えてくるなど、キャラクターたちひとりひとりを立体的に描いているところが魅力的で、これからどんな展開が待っているのか楽しみになる作品でした。

あらすじ

日本のどこにでもいる会社員、大杉政策は悪質な悪戯に巻き込まれて事故死した。
生前は生産系のゲームをこよなく愛していた彼の未練はやりかけのゲームのスキルがカンスト間近だったこと。
そんな彼が目を覚ますと異世界で草原のど真ん中に子供姿で立っていた!
異世界に行っても生産スキルのカンスト目指します!
目的のためなら手段は選ばない政策--もとい、ジン・コープスと名乗る少年の異世界生活が始まった!

講評

MMORPGなどとは切っても切れない「生産スキル」に重点を置いた作品。転生した世界で生産スキルがどのような役割をしているのか巧く表現されてる世界観が魅力的だったので特別賞に選ばせていただきました。また、ストーリーにもメリハリがあって惹きつけられます。とくに異世界で備わった主人公の固有スキルが判明する場面では……っとここから先がおもしろい展開なので、ぜひ多くの人に読んでほしい作品です。

あらすじ

アンデッド族の中でも、最弱のモンスターと言われている
「スケルトン」
何も考えることのないモンスターである彼は、何気なく、毎日のように洞窟の中から月を見上げていた。
ある日、いつものように月を見上げていると、彼は一言声を漏らした。

『 …… 』

彼は、その日から考えることを覚え、喋り、自分の考えに従って生きるようになる

これは、既に終わりの決まった骸骨と、その周りの人々の物語

講評

突如自我を持ったスケルトンが、さぐりさぐりにこの世界の物事に触れていき、心身ともに成長していきます。そんなスケルトンの成長を楽しめるだけでなく、この先どんな出会いが待ち構えているのかドキドキさせられるストーリー性の高さが非常に魅力的な作品です。また、この不思議なスケルトンの心情を丁寧に描写する文章にも引き込まれました。これらの点を評価し、特別賞に選出しました。

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