概要
荒れる海。北への旅の唯一の道は、海の妖異を撃つ舟に乗り組むこと。
南の地より、北の彼方を目指して旅をつづけてきた一人の男。
その旅路は、荒れ狂う北の海にて閉ざされた。
なんとか荒れた海を越える船はないものか、探す男がようやくたどりついた船は。
溟僧正(うみそうじょう)なる海魔を討たんと船出を待つ、正気ならぬ狩人どもの舟であった。
地獄そのものの嵐の一夜へと漕ぎ出す、和風ファンタジー短編。
『カクヨム10テーマ小説コンテスト』に「骨太ダークファンタジー部門」で参加させていただいています。
その旅路は、荒れ狂う北の海にて閉ざされた。
なんとか荒れた海を越える船はないものか、探す男がようやくたどりついた船は。
溟僧正(うみそうじょう)なる海魔を討たんと船出を待つ、正気ならぬ狩人どもの舟であった。
地獄そのものの嵐の一夜へと漕ぎ出す、和風ファンタジー短編。
『カクヨム10テーマ小説コンテスト』に「骨太ダークファンタジー部門」で参加させていただいています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!北国へ、船旅へ、深淵へ
和風ファンタジー/ホラーとは何か?
答えは人それぞれであろうが、欧米のキリスト教的な世界観とは対照的な、人も神も怪異も曖昧な和風の世界観をファンタジー/ホラーという手法で描く。あるいは、欧米の個人主義・平等主義とは対照的な、家中心主義・男尊女卑がもたらすねっとりとした和風の人間関係を、ファンタジー/ホラーという手法で描く。それは確実に正解の一つであろう。
その模範例がここにある。
設定が和風なだけではない。北の荒海の潮風も、妖怪めいた船乗りも、赤の色霊(いろだま)に彩られた記憶も、表現の全てが文面から滴るような「和」に満ちている。それらは単なる装飾ではなく、物語に必要な要素である──即…続きを読む