概要
近づくな。――信じるな。
御凪山ハイキングコースで消えた人々。
――帰ってきた者は、本当に“本人”なのか。
戦後から現代まで続く失踪事件の記録。
古い帳簿、新聞記事、そして奇妙な共通点。
調査の果てに辿り着くのは、「迎え入れてはいけない存在」の正体。
――帰ってきた者は、本当に“本人”なのか。
戦後から現代まで続く失踪事件の記録。
古い帳簿、新聞記事、そして奇妙な共通点。
調査の果てに辿り着くのは、「迎え入れてはいけない存在」の正体。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!そ の 山 は 祟 る
御凪山。
古来より入った者のいくらかは消え、帰った者は何かが変わってしまう山。
本作は記録のある戦後からハイキングコースとなった現代までの御凪山に関わり災厄を受けた者たちの記録である。
読む者に怖気を誘うのは、御凪山の怪異の執拗さである。
何度も何度も繰り返す失踪と帰還者の変容。
追い縋りどこまでも離さない怪異の明確な害意。
御凪山は禁忌を犯した者を罰する禁足地ではない。
人を苦しめたいがために禁忌の地へ誘いこみじわじわと身体や精神力を抹消する、悪意に満ちた奇怪な罠である。
その怪異のシステムがいったん始まってしまったら、もはや人に為す術はない。
足掻きながら消える他はない。
この…続きを読む - ★★★ Excellent!!!〝迎合〟か〝拒絶〟か。
本作は明白な恐怖というものは描いていない。
明白な恐怖というのは闇夜に浮かぶ白い着物の長い髪の女性の霊であったり、ぶよぶよの肉団子に手足が生えたようなナニモノカを指す。
御凪山に登山に向かったものに〝不穏な違和感〟が塗り替えられるように〝そこ〟に存在する。
ここで、御凪山自体が怪異を引き起こすのか、怪異が御凪山に居るのかは明示されていない。
ただ、〝そこ〟にあるのだ。あってはならないものが。
「何かおかしくなかったか?」
それに気付いてしまった時は既に手遅れなのかもしれない。
現時点でまだ完結はしていないものの、期待をこめて。
あっと言う間に虜になるだろう。是非、御一読を。