概要
生まれつき、村の守り神であるハンザキ様(オオサンショウウオ)の花嫁になることを定められていた少年、瑞穂。
成年を迎えた瑞穂は、花嫁衣裳を着せられ、ハンザキ様の棲むという洞窟に入る。
出逢ったときは恐怖で気絶してしまったものの、一見冷たいハンザキ様の裏に隠された優しさを知った瑞穂は、少しずつ彼に惹かれていくが――。
和風ファンタジー×異類(両生類)婚姻譚×BLです!
タイトルには「花嫁」という言葉が入っていますがBLです!
※ AIは純粋な調べ物にのみ使用しており、ストーリーや本文、設定、批評、校正等には使用していません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ヒロイン(?)の一途さがとても尊い純愛物語です!
朝露村では数十年に一度、左肩に痣のある子供が生まれる。その子は成人すると村の守り神である大山椒魚の花嫁として捧げられる。
そんな掟により大山椒魚のハンザキ様の花嫁となったのは、村の少年の瑞穂でした。
ハンザキ様、大山椒魚なのですがとても美形の男神で、花嫁が男だったことに驚きながらも瑞穂を受け入れます。
瑞穂はお世話係のイモリやカエルと交流を深めながら、素っ気ないハンザキ様にびくびく。
ハンザキ様の屋敷での穏やかな暮らしの中で、二人はだんだんと心を通わせてゆきます。
可愛らしい両生類のお世話係達との昔話のような優しい物語、かと思えばエロティックなBLもあり。
一途な瑞穂と、彼を優しく守…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ただただ美しく純粋で可愛い物語
良い作品を読んだな、とこの作品を読み終えてしみじみ思いました。
生贄として神にささげられた少年、その少年を嫁として迎え入れた山椒魚の神。
そこだけ見れば悲劇的な物語を思わせます。ですが、この山椒魚の神が神々しく、すべての生き物に優しく、そんな神に少年は心惹かれてゆくのです。
タグにはBLとありますので、そういう物語でもあるのですが、それだけにとどまりません、それ以上の感動をもたらしてくれます。
童話のようでありながら、人の心を真っすぐに描くストーリー、相手のことを純粋に思う心の美しさ、山椒魚やカエルなど、人から見れば異形の生き物たちを愛でる優しい世界観、そのすべてが美しい文章の調べで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!村の守り神(大山椒魚)に嫁ぐ美少年が主人公のBL和風ファンタジー!
主人公の瑞穂の暮らす村では、大山椒魚を村の守り神『ハンザキ様』と呼んで崇めている。
そんなハンザキ様に、村はときどき『花嫁』として捧げものをする。今回、花嫁の印が現れたのは、なんと男の瑞穂で――。
神聖化される動物といえば、オオカミやイノシシ、あとは鹿(知識がもの〇け姫に偏ってて、ごめん)とかでしょうか。
そんななか、作者様が神に選んだのは、大山椒魚!
なかなか素敵なセンスだなと思いました。
ちなみに、岡山県真庭市の湯原温泉にはハンザキ大明神という日本で唯一のオオサンショウウオを祀る神社があるそうで、個人的に気になります。
それはさておき……本作はBLで、しかも異類婚姻譚です。
前半は、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人外の守り神と少年が育む切なくも温かな愛を描いた異色和風ファンタジー
古くからの因習により人外の守り神『ハンザキ様』の花嫁として生贄同然に捧げられた少年『瑞穂』
しかし彼の絶望の先に待ち受けていたものは思いがけず、日本の原風景を想像させる不思議でのどかな世界だった。
本作の大きな魅力のひとつは主人公である瑞穂の純朴で健気なキャラクターにあると感じました。
本来なら自分の運命を呪い、打ちひしがれていくしかない状況にありながら、彼は連れ去られた異世界でユーモラスな生き物たちに心を開き、自ら畑仕事を買って出るなど、その場所に自分の居場所を見出そうとします。
また、その明るく健気な姿を目の当たりにして最初は冷徹に見えた『ハンザキ様』も次第に瑞穂に惹きつけられ心をほぐ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!メルヘンでは終わらせない奥深い異種婚姻譚
カクヨム10テーマ小説コンテストの「宿命の伴侶部門」に参加の本作。
異種婚姻譚ということで、一体どんなカップリングになるのかと思えば、主人公の瑞穂少年のお相手は、まさかの両生類!
更には同性!
BL苦手な私はちょっと尻込みしつつ、それでもオオサンショウウオがヒーローという部分が気になって読み始めれば、そこには何とも可愛らしく優しい生き物たちと、多くの感情を持った魅力的な宿命の伴侶が待っていました。
瑞穂視点で描かれる世界は、どこか桃源郷を思わせるようなメルヘンさがあります。
そこで心を通わせていくふたり。
しかし、そうすんなりとはハッピーエンドにならず…。
異種婚姻譚は、実はとても難し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人身御供から始まる!? やさしく、哀しく、しあわせな異類婚姻譚。
その村では、特殊な痣をもった子を、成人を迎えた日に村はずれの洞窟に棲むという「ハンザキ様」の花嫁として捧げるしきたりがありました。
しかしある年、痣をもって生まれてきたのは男の子。
しきたりを枉げることはならぬと、成人を迎えた少年は悲しみとともに家族と別れ、恐怖とともに洞窟のなかへ踏み入ります。
けれど、意識を取り戻したとき、その場所、そして目の前にいたその人は……。
少しずつ、けれど、やさしく、しあわせに心が通い合い……その絆は、どんなにつらく苦しいことがあろうと、決して途切れることはない。
そんな世界を求めているあなた、ぜひ、このハンザキ様の土地を訪れてみてください。 - ★★★ Excellent!!!美しくて悲しくて崇高な愛のお伽話
タグに記されたBLとかオオサンショウウオとか両生類という言葉にもしも尻込みをされているとしたら、もったいない。どうかページを開いてください。お伽話のような風味を持ちながら、美しくも悲しい愛の物語が待っています。
自然に対する畏怖から生贄として人間を差し出すという因習から、少年の数奇な運命が始まります。でもその場所はおどろおどろしいものではなく、可愛らしさと優しさに満ちた世界で──
どんどん進んでいく展開にこちらまで主人公と同じく感情が乗せられてしまいます。そして脇役のお世話係たちがとにかく可愛らしくていじらしい。彼らにもぜひ注目してください。
怒涛のような後半と最後には目の裏が熱くなりました…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年はオオサンショウウオに嫁ぐ…!
その村では、アザを持つ者が生まれると、成年になる春にハンザキさまに花嫁として捧げられる習わしがある。
この度生まれたアザを持つ者・瑞穂は、少年だった。
彼はしきたりに従い、成年になると家族に別れを告げ、ハンザキ様に嫁いでいくことに。
「ハンザキ」とは、オオサンショウウオの別名だそうだ。
つまり、ハンザキ様もまたオオサンショウウオである。
怯えながら嫁いだ先は、イモリやカエルたちが世話係を務める、両生類の世界だった。
冷たいように感じられたハンザキ様と、恐れ戸惑う瑞穂。
しかし二人の間には、やがて一途な愛情が芽生えていく。
けれどその想いは、人間たちの思惑や欲望によって翻弄…続きを読む