メルヘンでは終わらせない奥深い異種婚姻譚
- ★★★ Excellent!!!
カクヨム10テーマ小説コンテストの「宿命の伴侶部門」に参加の本作。
異種婚姻譚ということで、一体どんなカップリングになるのかと思えば、主人公の瑞穂少年のお相手は、まさかの両生類!
更には同性!
BL苦手な私はちょっと尻込みしつつ、それでもオオサンショウウオがヒーローという部分が気になって読み始めれば、そこには何とも可愛らしく優しい生き物たちと、多くの感情を持った魅力的な宿命の伴侶が待っていました。
瑞穂視点で描かれる世界は、どこか桃源郷を思わせるようなメルヘンさがあります。
そこで心を通わせていくふたり。
しかし、そうすんなりとはハッピーエンドにならず…。
異種婚姻譚は、実はとても難しい題材だと思います。
種族の違いは、心身共にある相違から多くの困難に見舞われることがほとんど。
そこを描かないと、ただのメルヘンで終わってしまいます。
本作はそこをしっかりと描いており、種族が違うからこその困難を乗り越えて迎える奥深いハッピーエンドが、非常に尊いものになっています。
BLや両生類が苦手だよ〜と遠巻きのあなたにこそ、オススメ致します。