概要
それぞれの花言葉は、
「蒲公英」 神託 真心の愛 幸せ 等
「木蓮」 持続性 威厳 自然への愛 等
「忍冬」 愛の絆 献身的な愛 友愛 等
少しで思お楽しみいただければ、幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!春風は、時に優しく吹き抜けて、時に恐ろしく荒れ狂う。
トリプルA面シングルのような、春の花を題材にした作品集です。
蒲公英(タンポポ)、木蓮(モクレン)、忍冬(スイカズラ)。三つの春の花をモチーフした各話は、それぞれに違う味わいがあります。
『蒲公英』───その花の根はたくましく、強いものです。どこからか何者かのささやく声が聞こえてきます。きっとあなたの住む街からも……。
『木蓮』───山に顕現せし、美しき二輪の花。その力強くも優しい灯りは、暖かな春への道案内。人は生きる限り、春の訪れに夢を見続けます。
『忍冬』───その花言葉は『献身的な愛』。生を蓄えた白き花と、死の色に近い黄色の花。その愛は果たして、何色の愛を咲かせるのか……
春…続きを読む - ★★★ Excellent!!!三つの春の花にちなんだ、それぞれ趣の異なる掌編集
ホラー小説を主戦場とする遠部右喬さんの「花シリーズ」の最新版です。
今回は春の花。「蒲公英(たんぽぽ)」「木蓮(もくれん)」「忍冬(すいかずら)」の三篇です。
それぞれ、花の特性に合わせて、たんぽぽは社会派の微ホラー、モクレンはお婆さんのおとぎ話、スイカズラは殺しの絡んだ人間ドラマ、と、バラエティに富んだ構成となっています。
わたくしが印象的だったのは、第三話の「忍冬(すいかずら)」でしょうか。美人の妹に夫を寝取られた女のじっとりした恨みの情念が全編に溢れ、なんとも息苦しい雰囲気の好編でした。
この女性の心理描写はまるで女流作家のもので、遠部さんこういうのも上手だなあと感心致しまし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!春の花は、みんな「愛」の話
繊細かつ身に染み入る様な表現の美しい、花語りシリーズ。
今回は「春」の花から、三つ選ばれております。
どれも春になじみの深い物ばかり。
今の時期からだと、道すがら出会える確立の高い、美しいと言うよりも、可愛らしい花ばかりです。
その花を題材に書かれた三篇は、どれもこれも「愛」の話。
愛とはそもそもが様々な形で、これが愛のカタチだと言えないからこそ美しく、残酷で、麗しいものだと私は思うわけですが、蒲公英、木蓮、そして忍冬によって表現される様々な「愛のカタチ」は、読み手の心に寄り添いながらも、春の花のように微かに何かを残していくのです。
読み終えた後、それぞれの花言葉をもう一度確認してみてく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もうすぐやってくる春を出迎える準備に、ぜひどうぞ。
三つの花にまつわる、
不可思議を描いた物語で今回もさまざまな感情が描かれておりました。
不気味さであったり、
少し不思議であったり、
怒りと悲しみであったりと……。
私個人で言えば、一番心に残ったのは三話目。
これの、作中では描かれていない人物にとても興味を持ちました。
なんというか、いかにも人間臭えって思ったんですよね。
三作品とも、春の植物を題材としながら、
この世ならざるものの存在と寄り添う人間像が丁寧に描かれております。
一話目は、集合体恐怖症の方は注意が必要かも?
二話目は、子供に読み聞かせたい童話としての一面もありました。
ここから先は少しだ…続きを読む