概要
――西暦1185年、平安時代・壇ノ浦。軍を指揮した平知盛は、不思議な言葉を耳にする。
その彼の記憶は……魔物や神様のいる、ふぁんたじぃな日本に生きる中学生に刻まれていた。
◇
「僕」こと伊月 晃(いつき あきら)は、前世の記憶が一切ない、ごく普通な中学生として剣道に打ち込んだ生活を送っていた。今日は全国大会当日。準決勝を制した伊月が残すは決勝戦のみ……のはずが、決勝戦を目前に魔物が出現し、剣道の決勝戦は延期ではなく中止となる。
そこに現れた、決勝戦の相手でもある絶対王者・眞城(ましろ)。
「君は前世を思い出していないんだね」
初めて話すのに感じた強烈な既視感に違和感を覚えた伊月は、ここから新しい扉を開いていくこととなる。
そして突如として現れる魔物。覚醒前の
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- ★★★ Excellent!!!現実の汗と前世の記憶が交差する物語
わたし自身、剣道をやっていたこともあり、まず試合描写のリアルさに強く心を掴まれました。蹲踞や間合い、一足一刀の緊張感、一本が決まる瞬間の空気まで丁寧に描かれているのがいいですね。単なる競技描写ではなく、積み重ねてきた努力や身体感覚まで伝わってくるため、伊月の勝利に自然と胸が熱くなりました。
だからこそ、その直後に訪れる「中止」という展開……そして、現実の目標だった決勝戦が奪われることで、物語は一気に非日常へ!
この展開にはワクワクしました!
海の怪物、討伐隊、本物の太刀、そして「前世」というキーワード。日常と異界が激しくぶつかり合うこの構成、めちゃくちゃ好みです。
アクションシーン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!前世の因縁を越えて、今を生きることができるか……!?
かつて日本を二分した武士勢力、平家と源氏。
両勢力の果てしない戦いは、壇ノ浦の戦いにて源氏の勝利に終わる。
そして戦いに敗れた者の魂が行き着いた先は、魔物の出現する不思議な現代の日本だった……。
武将としての前世を記憶に持つ少年たちが、特別な条件をそろえることで元服し、魔物の討伐隊へと入隊する物語。
平安後期の日本文化と現代が合わさった独特の世界観に心を掴まれました!
また、おぞましい叫び声を発する魔物との戦闘描写の凄まじさに圧倒され、ファンタジーとしての面白さも存分に味わえます!
しかし、本作の魅力はそれだけではありません。
今世での人格と前世での人格……二つのアイデンティティを持…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年たちの友情の行方が気になって仕方ありません。
私は源平ものが好きだ。
転生ものが好きだ。
剣道ものも好きだし、方言男子も男子中学生も大好きだ!
少年たちが、仲間とともに何かに挑む話も好きだし、友人たちとわちゃわちゃしてる日常回はもっと好きだ。
どれかひとつでも共感してくださった方は、どうぞこちらへ。
私の好きが全部入った、とても素敵なお話です。
現代日本に似たふぁんたじぃな世界で、命をかけて魔物と戦う少年たち。
偉大な前世を持つ彼らが、それに驕らず飲まれず、自分の意思で今をしっかり生きようとする姿や、辛い前世があるからこそ、家族を大事に思う姿に胸が熱くなりました。
前世の宿敵と友達に?という展開にも、すごくワクワクしています…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『見るべきほどのことは見つ』知将・平知盛、現代を生きる!
史実混じりの名作『平家物語』で壇ノ浦の戦いの平家側を指揮した知将・平知盛が、現代(に似た異世界)の男の子に記憶を継承させるところから物語は始まります。
彼は中学二年生の伊月晃。全国剣道大会の準決勝に挑みます。前世の記憶はハッキリしません。決勝戦では強大なライバル・眞城と当たることになります……が。
剣道大会は魔物の出現で中断されます(この世界では魔物の出現はたまにあることです)。
晃は兄の前世が平家最後の棟梁・平宗盛(知盛の兄)であることを知ります。
眞城の前世は何者なのか? 晃は前世の記憶を取りもどすのか? 序盤の読みどころはここです。引き込まれます。お勧めします!