この作品は、『平家物語』をモチーフにした単なる転生ファンタジーではありません。
“滅びの美学”のその先にある、想い、誇り、未練、そして再会を描いた、情緒豊かで深い余韻を残す物語です。
特に印象的なのは、「前世=チート」ではなく、「前世=宿命」として描かれている点。
記憶は力ではなく、葛藤の源であり、迷いを生むものであり、そして勝者にも敗者にも等しく人生があるのだと、静かに語りかけてきます。
柔らかな語り口と空気感が物語への没入を自然に促し、歴史に詳しくない読者であっても、人の心の揺らぎや感情の因果を丁寧に追体験できる構成になっているのも、大きな魅力のひとつだと感じました。
2章まで読み終えた今作の、大好きポイントを全力で語らせていただきます!!✨
魔物が出没する現代日本、広島。
主人公は剣道全国大会に出場する中学生の伊月くん。
等身大の幼さが残る彼と、圧倒的な美貌と実力を兼ね備えた絶対王者、眞城くん。
二人の少年が出会う時、前世と今世を巡る運命の歯車が動き出す...!
この作品、まずキャラクターのみんながほんっとうに魅力的で...!!
伊月くんは中学生らしい素直さと可愛らしさが全開で、対する眞城くんは小柄で真っ白で美しいのに底知れない鋭さを秘めていて!!
そんな彼らのかわいさと、命を懸けた魔物討伐というシリアスな空気がたまりません!
そして少しずつ明かされていく前世の記憶!
源平合戦の因縁が、現代のみんなにどう絡み合うのか!
わたしみたいな歴史の知識が浅い人間でも、物語の中で自然と理解できるように描かれているので、難しさを感じることなく、この世界に没頭できます!
逆に、平安時代や源平合戦、歴史ロマンが大好きな人も、たまらないんじゃないかなあと思います🥹
まだまだ謎も多く今後の展開も本当に楽しみで...‼️ 沢山の人とこのワクワクを分かち合いたいですーー〜!
壇ノ浦の記憶を抱えたまま、現代に生きる少年たちの物語。
舞台は全国中学校剣道大会。
実力者として名を上げる伊月晃は、決勝戦を前に“どこか懐かしい”天才剣士・眞城と出会う。
その瞬間、胸の奥で眠っていた何かが静かに揺れ始める。
大会を揺るがす魔物の出現、海辺に現れる正体不明の存在、
そして飄々とした神官との邂逅。
日常のすぐ隣に“もうひとつの世界”があることを、晃は少しずつ知っていく。
剣と記憶、兄弟の絆、そして“前世”という謎。
歴史と現代が交差し、少年たちの運命がゆっくりと動き出す。
これは、ひとりの少年が“自分が何者なのか”を探し始める物語。
平安と現代が交錯する、記憶と運命の物語。
壇ノ浦から始まる物語の導入が秀逸で、一気に引き込まれました。
剣道に打ち込む等身大の中学生の日常に、
魔物や前世の記憶という非日常が自然に溶け込んでいく構成が巧みです。
特に印象的なのは、伊月と眞城の関係性。
初対面なのに感じる既視感、前世を知る者と知らない者の微妙な距離感が、
物語に緊張感をもたらしています。
平安時代の武将たちの記憶がどう現代の少年たちの運命を揺さぶるのか、
友情と因縁がどう絡み合っていくのか、
続きが気になって仕方ありません。
歴史とファンタジーが好きな方にぜひおすすめしたい作品です!
平安時代と現代が、思いもよらない形で交差する物語。
物語は歴史の終焉から始まり、舞台は一転して現代の中学生剣士へ。
前世の記憶を「持つ者」と「持たない者」、その微妙な距離感が物語最初の軸になっていて、序盤から強く引き込まれます。
剣道大会、友情、家族との関係といった等身大の日常に、魔物や神、そして“前世”という要素が溶け込んでいく構成がとても面白い。
何気ない違和感や既視感の描写が巧みで、「この先で何が明かされるのか」が気になってワクワクしながら読む至福の時間を頂けるのです。
剣道と平安、そして転生要素がどう絡むのか気になった方、是非覗いてみてください。
クオリティも非常に高く、安心しておすすめできる一作です。