概要
倒される前に、まず「かわいく負ける段取り」を決めたいんじゃ。
勇者ユウトがたどり着いた魔王城の玉座にいたのは、王冠が重すぎてよくずり落ちる幼女魔王・リリアだった。彼女の要求はただひとつ──「今日はバッドエンド禁止でお願いします」。読者人気を落としたくない魔王と、世界を救いたい勇者。利害がぜんぜん噛み合わない二者は、なぜか決戦前に「どうすれば魔王が愛されて散れるか」を相談し始める。泣くタイミング、名前を呼ぶ角度、最後に復活を匂わせる一言……全部打ち合わせ済みの“最終決戦”が今、幕を開ける。
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