ひいおじいちゃんだと思ってついて行ったら、顔の半分が骸骨だった、知らないおじさんだった。

「僕のこと、見えてるんだね。驚いたよ」

ある日突然寝たきりになった松治郎。彼に似た後ろ姿を追いかけて、　“あっち”　の世界に迷い込んでしまった女子高校生の物語。
男性が片足を失った事件、『トンネル事件』をあの世とこの世からの世界観から解決していく。

人物紹介
百合〈ゆり〉15歳の女子高生　女
夏休みに入る前、曽祖父である松治郎〈まつじろう〉の様子を見に行く帰り道で、彼に似た人と出会い、　“あっち”　の世界に迷い込んでしまう。自分に霊感がある事を知る。

司牙〈しが〉怪警察官　男
　“こっち”　の世界で起こる中毒症状や行方不明者の捜索にあたりながら、人間である百合を娘として迎え入れ保護している、骸骨。

魅鬼〈みお〉怪警察官　女
司牙の同僚。人間に興味のある鬼。百合に気を配りながらも、事件…続きを読む