概要
【契約と代償が交錯する、二つの月のダークファンタジー】
魔王ラグ・エルドによって陥落した隣国リュミエール王国の契約都市ダルミス。
リオネルは新たな任務を背負い戦火の国へと向かう。
故郷を守れなかったエルフの青年リアンは、生き延びるために冒険者としての道を選んだ。
ミル=エルド本家の姉弟リュシアとセイランもまた、一族に秘められた千年前の謎を解くため地下迷宮へと足を踏み入れる。
戦場、迷宮、契約の闇――遠く離れた場所でそれぞれの旅が同時に幕を開ける。
複数の物語が交わる先に待つのは契約都市ダルミスの奪還か、誰も知らない別の真実か。
そして、魔人マルドレアがドレイスに語りかけた『再契約』の秘密とは……。
五竜の調和と共に静まっていたはずの世界が今、再び軋み始
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!重さから逃げないハイファンタジー
ハイファンタジーを書くのは苦しい作業だと思います。世界の仕組みを積み上げるほど、読者に伝える難しさも増していく。この作品は、その苦しさから逃げていません。竜、加護、契約、教会の思惑。設定がこれでもかと詰め込まれた、読み応えのある世界です。
それでいて、主人公や幼馴染といった登場人物は王道のつくりで、すっと飲み込めます。
偉大な養父と比べられ続ける痛みは世界が違っても共感のできるリアリティです。靴の脱ぎ散らかしを叱られるのは当然だなと読者も納得できる。
重厚な世界を、親しみやすい人物の目を通して歩ける。作者さんが何を見せたいのかが、まっすぐ伝わってくる物語でした。 - ★★★ Excellent!!!祈りと記憶が紡ぐ再生の調べ――静謐にして熱き本格群像ファンタジー
※第一章読了時点のレビューです。
神聖なる竜の加護と霊脈が巡る壮麗な世界で繰り広げられる、重厚にして緻密な王道ファンタジーです。
物語は、信仰の影で蠢く権力闘争や裏切りという暗部を抉り出しながらも、決して絶望で終わることはありません。
特筆すべきは、張り巡らされた伏線が鮮やかに収束していく構成力の高さと、五感に訴えかけてくる圧倒的な描写力です。
川霧を揺らす太鼓の重低音、鈴が奏でる柔らかな余韻、そして「記憶の布」に託された人々の祈り……
文字を追うだけで情景の温度や空気の震えまでが肌に伝わってきます。
登場人物たちも誰もが一面的ではなく、背負った過去や葛藤を抱えながら、確かな足取…続きを読む - ★★★ Excellent!!!二つの月が照らす峡谷で、竜と人の“契約”が世界の過去まで呼び覚ます。
かなり「王道ファンタジーを読んでる!」って気分になれる作品でした٩( 'ω' )و
竜とか聖騎士、魔導師、精霊、古代の謎、二つの月。みたいなファンタジー好きな人にはたまらないものがこれでもかと入ってます😆✨
でも、ただ設定をたくさん詰め込んだ感じじゃない。
最初は分からなかった言葉や過去の出来事が、読み進めるほど少しずつ繋がってきて、「あれ、これってもしかして……」と考えながら読むのが楽しいです。
登場人物も結構多いんですが、それぞれに家族だったり過去だったり、ちゃんと背負っているものがあるので、世界が広がっても話が薄くならない。
私はこういう登場人物が多いのが結構好きなので、彼らの今…続きを読む - ★★★ Excellent!!!二つの月の下で紡がれる王道ハイファンタジー、威風堂々開幕す!
竜、聖騎士、魔導師、精霊、そして空に浮かぶ二つの月。
これぞ王道ファンタジー。
そんな心躍る世界観に惹かれて読み始めましたが、この物語の魅力は、壮大な設定だけではありませんでした。
緻密に作り込まれた世界の歴史や、個性豊かな登場人物たち、そして物語の随所に散りばめられた謎が、読むほどに深く物語へ引き込んでくれます。
精緻な情景描写からは、まるで自分自身がその世界を旅しているような感覚を味わえることでしょう。
主人公は、ゼリュス皇国の聖騎士団副隊長リオネル。
魔力を一切持たない身でありながら、剣の腕一本で騎士団屈指の実力者にまで上り詰めた青年です。
しかし、彼を育てた養父ノルヴァンは、かつ…続きを読む