古き良きファンタジー世界の、群像劇。

 冒険者を生業としている登場人物が、各話ごとに入れ替わりながら物語を紡いでいくタイプの連作小説です。番外編として英雄たちの冒険も語られますが、ほとんどは地に足がついた、というより『ごく普通の』といった感じの冒険者たち。
 生活感がある等身大のキャラクターとして活き活きと描かれており、各話ごとに視点が変わることもあって作品世界に奥行きを与えています。
 いうなれば古き良きTRPGリプレイのような、どこか懐かしい冒険譚。
 ファンタジー好きのあなたなら、きっとこの世界も魅力的に感じられるでしょう。

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