冒険者たちの日記帳

作者 warst

89

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★★ Very Good!!

私的には、この作品の主人公は世界観そのものかな、と思います。
“一般的な冒険者たちのあり方”を語り過ぎないところも、魅力のひとつ。

やや淡々とした重めの文体ですが、それも世界の空気感を出すのに一役買っています。

よく目にするファンタジーで省略されているものは何か。
それを見てみたい方に、オススメです。

★★★ Excellent!!!

ゲームの一場面を見ているような感覚で始まる第1話。しかし、エピソードが進むにつれて、キャラクターたちの性格や人間関係、日常生活までが鮮やかに浮かび上がり、英雄というよりは等身大の彼らに親近感を抱かずにはいられなくなります。「日記帳」というスタイルで、物語の世界設定を少しずつさりげなく語っていく手法も、実に見事です。
個人的には、冒険者たちが酒場で飲んでいる場面が妙にリアルで特に好きです。

★★★ Excellent!!!

 ファンタジーの世界で繰り広げられる冒険者たちの物語。
 なのですが、冒険者たちの目的は基本的に眼前の依頼を達成すること。
 物語としてのゴールが定められているわけではなく、
 さらに特定の主人公がいるわけでもありませんから、
 もしかしたらこの話で、このダンジョンで、彼らはとんでもない目に遭って彼らの物語は終わるかもしれない。
 そんな緊張感があります。
 その約束された結末がないところが、主人公たちと一緒に冒険をしている気分にさせてくれます。

★★★ Excellent!!!

各話がパズルのピースのように、世界観を作り上げていくオムニバス形式の冒険物語。
冒険を本職としている冒険者たちの、日常の仕事ぶりが描かれていて、それは壮大ではないが、だからこそリアリティを持っている。
同時に、どことなくTRPGの卓を覗きこんでいるような、冒険がリアルタイムで進んでいくような感覚も味わえる。

自分もこの世界に混じって冒険という生活がしたくなる、そんな気分にさせてくれる物語でした。

★★★ Excellent!!!

 地に足の着いた正統派ハイファンタジーで、いわゆる普通の冒険者たちの活動風景が活き活きと描かれています。
 連作短編集ですが日記調というわけではなく一話一話しっかり物語となっており、読み応えがありつつも読後感は爽やかです。
 また別の人物や行動に視点が移るたびに、徐々に別世界の景色が広がっていくようで先が楽しみです。
 様々な冒険者人生を歩む人物と共に、同じ空気を吸って歩いている気分を味わえる環境系ノベルとして最高の作品だと思っております。

 登場人物に少女冒険者も多いですが、男性冒険者がしっかりとダンジョン探索に挑む話は良いですね。
 個人的にはザックがこれぞ冒険者といったキャラクターで気に入っています。