地に足の着いた正統派ハイファンタジーで、いわゆる普通の冒険者たちの活動風景が活き活きと描かれています。
連作短編集ですが日記調というわけではなく一話一話しっかり物語となっており、読み応えがありつつも読後感は爽やかです。
また別の人物や行動に視点が移るたびに、徐々に別世界の景色が広がっていくようで先が楽しみです。
様々な冒険者人生を歩む人物と共に、同じ空気を吸って歩いている気分を味わえる環境系ノベルとして最高の作品だと思っております。
登場人物に少女冒険者も多いですが、男性冒険者がしっかりとダンジョン探索に挑む話は良いですね。
個人的にはザックがこれぞ冒険者といったキャラクターで気に入っています。