S・キング的なパニックからはじまり次第に世界が明らかになる
- ★★★ Excellent!!!
大学でのよくある日常が一瞬のうちに人類滅亡へのパニックに巻き込まれます。その様子は、スティーブン・キングの描くスリラーのような怖ろしさがあります。しかし、繰り返される人類の終わりから、この世界の構造が次第に明らかになってきます。
タイトルの元ネタである思考実験「世界五分前仮説」をもとに、主人公の松本カツヤはどう人類の生き残る道を切り開いていくのか。映画「マトリックス」の青い薬と赤い薬の選択場面を思い出す、生きるとは何かを突きつけてくる作品です。