きっとどこかにあった、ある夏の日々の恋模様。

ある日歳の離れた少女を預かることになった。ほんの少しずつ、互いを知り、交流していく……見えない絆の名を、二人はまだ知らない。
描写にない風鈴や、まぶしい未舗装の道すら目に浮かんでくる表現力。肌寒い3月の部屋にいながら、心は夏模様に染まっていく。
緻密な描写、幼さ故の心の揺れ、そして――。
気づけば、あなたも目が離せなくなっているはず。

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