holoholo、素敵な言葉を教えて頂きました

 まるで、誰もいない早朝の蒼い海のように。
 或いは、誰もが去った夕暮れの赤い海のようで。

 淡々と読み進めていけば、文章の隙間にさざなみがあり、行間の隙間には打ち寄せる波がいつまでも繰り返していく情景が浮かぶ。

 水面に身体を浮かべたような作品だった。
 ただゆらゆらと、人は、命は、漂いながら、世界に、海に、水に、還っていく。

 繰り返す波打ち際を歩むような作品だった。
 振り返れば、砂の足跡が残っていたり、消えていたり。
 人生とは不確かで、それでも生きて、続いていくことを意識させられる。

 ほろほろと、ふと油断すれば小さな雫が目の端からこぼれ落ちそうになる。
 holoholoと、人が歩む速度は、それくらいがちょうど良いのかもしれない。

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